引き続き寒くて寒くて仕方がない。
脳が冬眠に入ろうとしている。
連日の寒さでなにもやる気が出ないので
今日のお弁当は今週の余り物。
豚汁にケチャップライスという
地獄のような組み合わせ。
それぞれは美味しいのに
同じ食卓に並んでいても幸せになれない。
そもそも白米が底をついてしまったので
日本食材店に赴いたものの
持てるサイズは玄米しかなかったのも
やる気低迷の一因。
雨は大方降り止んだものの
まだまだ気を抜くと小雨に打たれ、
本日は気温回復の兆しはなし。
おそらくサルティージョまでの峠道は
霧に覆われているんだろう。
雨降りで空気は澄んでいるはずなのに
白いもやに隠れてシルエットだけの
シエラマドレを見てそう思う。
モンテレイを囲む山々の中でと
南西部にある最も長い壁。
直訳すると
シエラ=山脈
マドレ=母
母なる山脈。
メキシコでも山は女性なんだなぁと
今まで考えもしなかったことを思う。
日本でも山の神様は大抵女性だもんね。
自然に神格を求めないカトリックが大多数の
モンテレイでは山神なんて発想はないけれど、
やっぱり豊穣、地母神的な感覚の延長で
山にも女性性を感じるのかしら。
ついでに南部メキシコ、アステカ文明の神々は
どうなっているかを調べたら、
山神そのものはジャガーの神様が司るらしく
性別に関しての表記はなし。
しかし他の地母神系の神様は
コアトリクエ、チワコアトルに
トラツォルテオトルとみな女性で
やっぱり大地と豊穣を含む神様のよう。
一番面白いなと思ったのはチャンティコという
かまどと火山の神様。
火山の火の延長でかまど神なんだろうけれど
日本だと男神のイメージだったから何だか新鮮。
しかし私の中でも火は男性的なイメージだけど、
火山の女性性はなんだかよくわかる気がする。
日本の有名な山の神様の
大人しくない山だしね。
こういう価値観の共感ができることが多いから、
古来の宗教感覚が日本のものと近く、
まだその感覚も残っているこの国は
意外と日本人には理解できるはずだし、
住みやすいんじゃないかしらなんて思ったりする。
思い込みだろうか?