メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 1004: 癒しのうどん。

今週は彼氏が新しい会社の研修出張で不在なので
ここぞとばかりに普段は控えている匂いの強い料理や
同僚の嫌いなレバー料理をすき放題作っている。
納豆に、生たまねぎ、牛レバニラ。
連日で和食を作っても文句を言われないのも嬉しいところ。
反面昼食は自分だけなので前日の残り物なりレトルトなり
悠々自適な生活だなんてルンルンしていたのだけれど、
年末からの鯨飲馬食からの乱れた食生活が祟ったのか
3日目であっという間に胃がずーんと重くなりギブアップ。
私の体はもう若くない。


と思っていたところモンテモレロスに行た上司から
名産品のオレンジを沢山頂いた。ありがたい。
町から1時間南下して少し山間に入るだけなのに
どうしてかここのオレンジは大きくて重くて丸くて甘くて、
一年中飛び切り美味しくて私の大好物。
今週は3時のおやつに毎日1つのオレンジで健康的に過ごそう。
地の食べ物のお土産っていうのはいつ頂いても本当に嬉しい。

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ついでにお夕飯も胃に優しいものがいいなと考えていたら
何だ1月7日じゃあないかということで
七草粥が無性に食べたくなってくる。
日本にいた頃は作ろうと思ったことなんてなかったのに
郷里の味から離れている口寂しさゆえか
どんどん酒飲みになっているからか
昔からの風習というものは

実に合理的に設定されているかを痛感せずにいられない。
そう、まさに今日あたり、さっぱりしたものが食べたかったの。


とはいえメキシコに日本の春の七草はない。
ので、手元にあった青菜と、
年末におでんにしようと買ったはいいものの
旅行までに食べ切れなかった大根を
思いつきで2週間ばかり干しておいたものを準備。

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しかし帰宅したらお粥の気分じゃなくなったのでうどんに変更。
たっぷりの昆布とホタテでゆっくりと濃い目に出汁をとって、

しょうゆ、砂糖、塩で調整したら

ここに大根と青菜を加えて煮込んだら完成。

2020年の二草うどん。

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あっさりとした口当たりなのに

鼻に抜けるふくよかな香りは奥行きがある。

干したことで組織がしっかりした大根は

煮崩れることなくサクリと歯切れがいい。
不意に青菜を噛むと味が締まる。

素朴だけれどああ美味しい。日本の味。
今年はもっと昆布をうまく使えるようになりたいな。


それにしても帰宅して、ぱぐまるの世話をして、散歩して

一通り炊事洗濯をしてもまだ自分のことをする時間がある。
一人分の家事だと手間が少ないっていうのを差し引いても
あれ、一人暮らしってこんなに時間あったっけ。
生来多趣味で一人でもへっちゃらな性格なので、
たまにはこういう時間もまったく悪くないなと
久方ぶりの独り身気分を心行くまで満喫している。