今週は彼氏が新しい会社の研修出張で不在なので
ここぞとばかりに普段は控えている匂いの強い料理や
同僚の嫌いなレバー料理をすき放題作っている。
納豆に、生たまねぎ、牛レバニラ。
連日で和食を作っても文句を言われないのも嬉しいところ。
反面昼食は自分だけなので前日の残り物なりレトルトなり
悠々自適な生活だなんてルンルンしていたのだけれど、
年末からの鯨飲馬食からの乱れた食生活が祟ったのか
3日目であっという間に胃がずーんと重くなりギブアップ。
私の体はもう若くない。
と思っていたところモンテモレロスに行た上司から
名産品のオレンジを沢山頂いた。ありがたい。
町から1時間南下して少し山間に入るだけなのに
どうしてかここのオレンジは大きくて重くて丸くて甘くて、
一年中飛び切り美味しくて私の大好物。
今週は3時のおやつに毎日1つのオレンジで健康的に過ごそう。
地の食べ物のお土産っていうのはいつ頂いても本当に嬉しい。
ついでにお夕飯も胃に優しいものがいいなと考えていたら
何だ1月7日じゃあないかということで
七草粥が無性に食べたくなってくる。
日本にいた頃は作ろうと思ったことなんてなかったのに
郷里の味から離れている口寂しさゆえか
どんどん酒飲みになっているからか
昔からの風習というものは
実に合理的に設定されているかを痛感せずにいられない。
そう、まさに今日あたり、さっぱりしたものが食べたかったの。
とはいえメキシコに日本の春の七草はない。
ので、手元にあった青菜と、
年末におでんにしようと買ったはいいものの
旅行までに食べ切れなかった大根を
思いつきで2週間ばかり干しておいたものを準備。
しかし帰宅したらお粥の気分じゃなくなったのでうどんに変更。
たっぷりの昆布とホタテでゆっくりと濃い目に出汁をとって、
しょうゆ、砂糖、塩で調整したら
ここに大根と青菜を加えて煮込んだら完成。
2020年の二草うどん。
あっさりとした口当たりなのに
鼻に抜けるふくよかな香りは奥行きがある。
干したことで組織がしっかりした大根は
煮崩れることなくサクリと歯切れがいい。
不意に青菜を噛むと味が締まる。
素朴だけれどああ美味しい。日本の味。
今年はもっと昆布をうまく使えるようになりたいな。
それにしても帰宅して、ぱぐまるの世話をして、散歩して
一通り炊事洗濯をしてもまだ自分のことをする時間がある。
一人分の家事だと手間が少ないっていうのを差し引いても
あれ、一人暮らしってこんなに時間あったっけ。
生来多趣味で一人でもへっちゃらな性格なので、
たまにはこういう時間もまったく悪くないなと
久方ぶりの独り身気分を心行くまで満喫している。