メキシコでOL、24歳

日本の大学を出てなぜか一直線にメキシコで新卒就職。どうやって生きていくのかな、という報告。

day 138 (シティ旅行記2日目) : 巨像の墓

二日目の朝はゆっくりと始まる。

 

折角の観光なので色々回りたい気持ちもあるが、

心と体をリフレッシュさせる旅行でもあるので

眠気の方が優勢勝ち。

 

ひさしぶりの寝汗にうなされることのない目覚め。

とても気持ちがいい。

標高が高いのはいいことね。

 

二日目の朝食は、ルームメイトお勧めのカフェで。

 

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LA CASE DE LOS AZULEJOS

として有名な、植民地時代の公館。

瀟洒な外観。

スペイン人のセンスで建てられたのだとよく分かる。

 

内装も外装もプエブラ地方の有名なタイル張り。

どっしりとしたつくりに、重厚な装飾。

スペインの風景が思い出されて、少しほっとする。

 

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中にはお土産やさんやファミリーレストランが。

しかしお目当ては、老舗のレストラン。

大通りからはいると、中のファミレスSANBORNを抜けた先にある。

 

コーヒーにパン、綺麗なお皿、テーブルクロス。

何を見ても感動してしまうところは、

どうやらすっかりメキシコの生活に埋もれていた証。

 

メニューにはメキシコの伝統料理もあったけれど

ここはあえての西洋料理を。

オムレツに、唐辛子が入っていない。

まるで奇跡のよう。

 

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10時を過ぎたころからはピアノの生演奏が始まり、

とても穏やかな気持ちになる。

コーヒーも度々注ぎ足しにに来てくれ、

なんて豊かな日曜日の朝食。

 

とても充実していたけれど、

チップも入れて300ペソ(1800円)くらい

だったような気がする。2人合わせてね。

 

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建物の二階部分にもバーがあり、

階段の踊り場にあるトイレの入り口一面は

巨匠の一人であるオロスコの作品。

初めて目にするメキシコの壁画。

迫力はばっちり。

 

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遅い朝食の後には、

買い物もかねて歴史地区を散歩する。

 

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ひさびさに、緑の中を歩く。

ラベンダーの蕾がほころび始めていた。

 

シティ在住の同期に案内をしてもらい、

無印良品ユニクロの相の子のような日本雑貨屋へ。

ウェットティッシュやマスクなど、

日本では当たり前なものが何でもそろっている。

穏やかな気候に加えて手に入るものの多さ、

メキシコシティの住みやすさに辟易する。

道が当たり前のように丁寧に舗装してあり

歩きやすくてしょうがない。

 

中心街まで続く歴史地区の通りは

どこもスペインの裏道を思い起こさせる。

 

とても落ち着き、とても心が軽くなる。

遠くて遠くて、とても帰ることの出来ない

そんな故郷に一瞬触れることが出来たような、

そんな気持ちになる。

 

とても嬉しくて、懐かしくて、

寂しくて、悲しくて。

案外色々なことを我慢しながら

自分はこの国に生きているのだと自覚する。

かの昔の植民者たちは、何を思いながら

故郷の風景をこの大陸に建設したのだろうか。

 

そのまま午後は民芸品の一番大きな市場

MERCADO DE LA CIUTADELLAへ観光。

誰もが思い描くメキシコの民芸品はみんなここにある。

とてもカラフルで、とても探検し甲斐のある市場。

 

 

午後1時には空港への岐路に着く。

帰りたくないと、心の底からそう思った。

車社会のモンテレイ

メキシコシティと比較して気付いた一番の違いは、

こちらには歩道と公園がちっとも存在しないこと。

やっぱり首都は整っている。

お金と余裕がある。そして歴史がある。

モンテレイももっと観光地化していかないと、

きっとこの先これ以上工業だけでは街は発展できない。

 

 

 

そんな、週末シティ弾丸旅行。

また働くために、心と体を甘やかし休めた旅。

少しだけの寂しさをお土産に、

絨毯とともに抱えて飛行機でモンテレイへと帰る。

今、私の生活はこの北部の灼熱の町にあり、

ここで私を待ってくれる人が居るのだから、

まずは、帰らなければ。

 

それでも少し、

自分の人生が何を切望しているのかは

垣間見えたような、そんな旅。

 

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終わりは、夜の天使で。

 

 

というわけで、

自分から何かを発信できるような気力は

週末ですっかり使い果たしてしまっていたので

何かを吸収する側に徹していたこのところ。

 

読み始めてしまった京極夏彦さんの

邪魅の雫』も

ついに読み終わってしまったので、

こうして再び自分の中の言葉を振り絞ってみる。

 

邪魅邪魅。

そういえば今回はろくにその説明が無かったな。

少し、百鬼夜行シリーズらしくない、

その感想は私も賛成。

それでも、読み物としてはやっぱり抜群に面白い。

頭をフル回転させられている感覚が好き。

私は、あの世界の陰気な雰囲気が好き。

じめじめとした人柄は好きではないけれど、

根本的に暗い人間との方が、過ごしやすいのだ。

 

さあ、手元には『陰摩羅鬼の瑕』。

逆行したっていいや。

どうせ3遍も4遍も読んでいるのだし。

鉄鼠の檻』から始めてしまった私には、

いまさら恐れるものなんて無いのさ。

 

そんな、京極に浸りながら

自己回復を促している八月も下旬。

傷心には、孤独が一番。

 

誰かと強く結び付けられてしまったら、

どうやって自分の目的地まで行けばいいのだろうか。

 

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