メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

1211: Allendeへの郊外探訪

メキシコ企業のそのほとんどは

勿論国の祝日に合わせて稼働しているのですが、

北部ではアメリカに顧客のいる企業も多いので

向こうのカレンダーで動いている会社も少なくない。

そういう人たちにとっては死者の日は

お祝いではあっても休日ではなく。

我が家の大黒柱も半日出勤だったので

1日はやめて前日11月1日に 

どこか飾り付けをしている町はないかな、

と少し車を走らせて郊外に足を伸ばしてみる。

 

Nuevo Leon州内で死者の日の飾りで

一番の有名どころといえば

観光推薦都市、いわゆる

Pueblo Magico プエブロマヒコでもある

モンテレイより40分ほど南のサンティアゴ市。

町を上げて用意する豪勢な祭壇を見に

いつも新宿駅くらい人が集まってしまうので

今年は新型コロナの感染予防のために

行事は一切中止宣言。

 

ちなみに例年の盛り上がりはこんな感じ。

まさに観光ガイドで見るようなメキシコの顔。

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それなら同じ方面で

もう少し先まで行ってみようと

今回目的地となったのはサンティアゴ市を越え

有名なサファリパークBioparque Estrellaとの

ちょうど間にある小さな町Allendeアジェンデ市。

モンテレイから一時間半くらいかな。

一度この街を横切るラモス川に

泳ぎに行ったことはあったけれど

(その後謎の水膨れができた。)

町中を巡るのは初めて。

www.survivalenmexico.com

 

メキシコ在住の日本人間で

ただAllendeというと南方の美しき高級都市

San Miguel de Allendeを思う人がほとんど。

それに比べるとヌエボレオン州のアジェンデ市は

誰もわざわざ立ち止まらないような

村と言うには発達している少し鄙びた郊外の町。

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キリスト教圏のお決まりの通り

町は教会を中心にできているので

中心広場への進行方向の目印は

イスラムチックでとっても綺麗な

Parroquia de San Petro Apostol

サンペドロ教会

の空に溶ける青緑色のドーム屋根。

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それを追って中央広場に出れば、

わっと息を飲む今年の大正解。

真っ青な秋晴れの空と一面緑の広場を飾る

色とりどりの切り紙Papel Picadoパペルピカド

堂々巨大な骸骨カップルとともに

市立美術館の入り口を飾っている。

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お人形は細かいところまで骸骨テイストで

見れば見るほどとっても素敵。

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噴水がキラキラと輝く広場の芝生の上も

十字架、お墓、髑髏とおなじみの

死者の日モチーフが散りばめられていて

それぞれのデザインのキュートさに心打たれる。

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もちろん死者の花センジュギク

Cenpasuchilセンパスチルも欠かさない。

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死者を乗せたバスも。

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天気の良さにも後押しされて

カラフルでお茶目でとびきり可愛らしい空間。

人も少ないし、やっぱり遠出してみてよかった。

 

本当に小さな町なので

これ以外には見て回るものもないので

滞在時間は1時間程度だったかな。

 

帰り道にはここ以南の町

Montemleros市名産のオレンジとそれを使った

1ℓ30ペソの100%オレンジジュース、

Linares市の名物のオレンジ蜂蜜と

それからアジェンデ名物巨大な有機卵・・・

と地のものを扱った屋台がそこかしこに並び、

例の如く結局いろいろお買い上げ。

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オレンジは1ネット50ペソ(300円くらい)で

6kg以上はあるんじゃないかしら。

一緒に抱えてみたら雪んこぱぐまると

ちょうど大きさも重さも同じくらいの大容量。

酸味が少なく濃い味と甘味が特徴で

南に行くたびに買ってしまう大好きな味。

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日本の食卓に必須のおいしさの、

赤い宝石アジェンデの田舎卵も買ったので、

次回詳しく書ければなと思う。