メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

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ティファナ旅行記2019冬①ティファナに到着

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ティファナ旅行記2019冬②ティファナ喧騒とアートの旧市街巡り - メキシコでOL、26歳

 

ティファナ旅行2019冬③地ビールの都飲み歩きツアー - メキシコでOL、26歳

 

2019年末は最終週に5連休が取れたので

せっかくだからどこか遠くに行こうと同僚と話し合いをするものの

忙しさにかまけて決まらないまま気づけばクリスマス直前。

これはもう旅行は中止でトラディショナルジャパニーズ正月にするか?

と思っていたところ、知人から降って湧いたアイディアで

急遽2019年末の旅行は

バハカリフォルニア州はエンセナダへ行くことに。

 BAJA CALIFORNIA、通常バハカリといえば

メキシコ西端のながーい半島の北半分を占める州で

ロスアンゼルスの下といった方が大抵の人はピンとくる。

州都は米国サンディエゴの国境の反対側にあるティファナ市。

エンセナダはそこから1時間半ほど南下した先にある小さな港町とのことなので

ティファナ2日、エンセナダ2日、1月1日は移動を今回の割り振りとする。

 

 目次

 

26日からぱぐまるを友人の家で預かってもらい

27日の金曜日に午後休をとって移動日に当て

同僚と2人一路ティファナ国際空港TIJへ。

一度搭乗してしまえばモンテレイからは3時間弱のフライト。

クリスマスから年始にかけては家族の元に帰る人が多い関係から

国境地帯というのはどうしても混雑するのが常だけれど

やはりTIJ着陸直前の上空から越境渋滞のテールランプの赤い長蛇の列が確認できる。

2000km近く離れていてもやっぱりここも国境の街なんだ、と感じる。

 

 

ティファナ空港からの移動・治安情報など

空港に降り立った途端の空気は肌にひやりと心地よい。

雨降りのモンテレイの湿気が飽和した環境からの移動だと尚更か。

噂通り昼は暑く夜は寒い太平洋側の乾燥気候のよう。

空港内部に入ると目につくのは明るくて清潔で広々としたロビー。

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立ち並ぶ店舗も割と新しいラインナップな様に見える。

加えてここの特徴としては空路利用者はアメリカへ徒歩で入国できるので

そのための認証機械や星条旗柄の案内がそこここに見られる。

ここでもやっぱりメキシコの空港には大抵あるトイレの満足度投票機。

可愛くて好き。

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もちろん無料のWi-fiもある。

加えて半分以上が英語がぺらぺらのこぎれいな格好をした白人ばかりで

今まで見聞きしていた国境特有の危なくて小汚いティファナのイメージから乖離した

清潔で賑わっていて金回りも良さそうな観光地然とした印象に少し面を食らう。

 

 

さて空港からの移動経路。

滞在先のオーナーに尋ねたところやっぱりいちばんのオススメは

道案内をしなくて済む分楽で、かつ安全性も保証されたuberのタクシー。

メキシコ旅行はこれなしではなかなか立ちいかない。

しかし空港敷地内には認可された業者しか出入りができないらしく

uberだとバレると20万円以上の罰金を科せられるそう。)

必ずしも出口付近に止めてくれるかはわからないそう。

私たちが呼んだ車も例にならって侵入できなかったので、

出口から10分ほど歩いた国道側まで移動することに。

スペイン語が分からない人でこのやりとりが難しい時には

高くついても素直に空港タクシーを使ったほうがいいかもしれない。

彼らは到着ロビーから空港の敷地内を出るまでに一歩ごとに声をかけられるほど沢山いる。

 

空港から観光地である旧市街(セントロ)までは車を飛ばして20分ほど。

セントロのみ小さな平地でそれを取り囲むのは全て小高い丘と山。

空港を出てすぐの高台から望む斜面に並ぶ街並みはなんだかチワワのそれと通じるものがある。

正直家を建てるのは無理なんじゃないかと思う様な断崖にも家が建っていて

家の前の道もようやく細い人一人が通れる程度。雰囲気からし少数民族の人々か。

ちなみに山だらけで住みにくいので国境の反対側米国側には家なんて全く立っておらず

サンディエゴまでは車で15分ほど。国境側は巨大な自然公園とされているそう。

 

そんな新鮮な風景を見渡しながらもやはり気になっているのは治安情報。

運転手さんに聞いたところ基本的に観光客のいるセントロや浜辺は安全で、

そうでなくてもuberで移動していれば大抵の外人が行く様な地域は大丈夫とのこと。

危ないのは町の郊外地域のここ数年でハイチやホンジュラス、その他世界各国から移民が訪れ

彼らのムラを形成しているあまり豊かでない地域らしい。

その言葉通り街中はどこもびっくりするくらい空気が穏やかで、

北の危険地帯特有の張り詰めた感じや目つきの鋭さが感じられない。

どこの道路も基本的には道幅が広くて割と整備されているし、

しょっちゅうパトカーが通り過ぎるのも安心材料。

空港でもそうだったけれどここまでの道のりでは

少なくともモンテレイはずっと治安がいいんじゃないかと思えてくる。

 

そんなわけで予想外に良いイメージを得ながら今回の宿泊場所に到着。

民泊システムAIR BNBで借りた一泊2500円もしない一軒家の素泊まり。

この家も中流住宅地といえ平地育ちの私にとってはかなりの急勾配の上に立っている。

ご近所さんには過剰なクリスマスイルミネーションの民家が所々にあって

なんだかカリフォルニアの風を感じる。

ところでここの人たちはほぼ私たちと変わらない強めの北っぽい喋り方だけれど

ティファナのスペイン語はきもち水っ気のある発音かも。

 

ティファナ海鮮料理 NEGRO DURAZO

さてさてここまでの長い道のりを終えて、

待ちに待った初めての夕食は勿論海沿いの街なのだからお待ちかねの海鮮料理を!

夜も遅いしびっくりするほど寒かったのでひとまずこの夜は

uberの運転手さんのお勧めに従ってNEGRO DURAZOというシナロア風レストランへ。

市内に数点ある庶民的な海鮮料理屋さんで常駐の

金管楽器が盛り沢山のフォークロール、バンダBANDAの生演奏で人気だそう。

あまり大きくない店内で13人が全力で演奏、熱唱するので賑やかなんてものじゃない。

ステージに近い席だと耳元で叫んでも聞こえないくらいの圧倒の音量で

日本人の大抵の人は落ち着いて食事なんてできないと思うので一番離れた席をお勧め。

愚かな私たちはちょうど演奏の小休憩の際に入店したのでそんなこと露と知らず、

通常のマリアチ程度に考えて3席目座ってしまったので度肝を抜かれた。

 

注文したのは

・アグアチレAGUACHILE

エビ、タコ、ホタテ、謎の二枚貝、それからアワビよりも大きな歯ごたえのある巻貝と

これにトマト、キュウリ、玉ねぎなどをサラダ風に加え、

さらにライム。マギーソース、唐辛子などで酸っぱ辛く和えたもの。

かなり酸味が強いのでさっぱりと食べられて美味しいし

魚介類も当然内地とは違い全くへたってなくて

歯ごたえのあるホタテが美味。

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・エビのタルタルソース焼き

15cmくらいの有頭エビを開いたものにたっぷりとタルタルソース、粉チーズをかけ

ごはんにのせたものをドリア風に焼いた料理。

私の中にタルタルソースに火を通すという概念がなかったので

これには結構インパクトを受けた良い注文。

油っこさはあったもののエビは大きく食べ応えもあり十分美味しかった。

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食後は腹ごなしにご近所の散策でもしようかと思ったけれど

モンテレイよりも1時間早く5時半には日が暮れるティファナは

グアダラハラメキシコシティと同じく暗くなってからはどんどんと気温が下がるので

夏は日陰日向関係なく蒸し焼きにされ、冬は15度を切ると寒い寒いと騒いでしまう

私たちモンテレイ人が耐えられるはずもなくこの夜はもうさっさと退散。

毛布を4枚もかけて初日は眠りについたのであった。