メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 900: メキシコの牛カツレツ。

今日はいつもより少し嬉しい。というのも昨日の晩スーパーへ買いだしに行った際に
珍しく同僚から食べたいものをリクエストされたから。


生まれてこの方辛いものばかり食べ、
大学に入って一人暮らしをするようになってからは
卵料理か屋台のタコスを主食とし
ぼろぼろだった彼の味蕾はどうやら
私と暮らしていろいろな味のもの、
特に刺激の少ないものを食べていくことで
少しずつ繊細さを取り戻してきたようで、
最近は料理に文句をつけたりアドバイスをしたり
辛いもの以外の楽しみも増えてきて
前よりも食事自体に興味が湧いてきたよう。
今まで食べたい物のリクエスト滅多になかった
そんな彼の珍しいお願いなので、やる気もおきる。
というわけで、本日は朝から牛カツを揚げる。


本当はお弁当は前の晩に作りたいけれど
相手は揚げ物なのでそうもいかず、がんばって早起き。
本日のお弁当は牛カツレツ milanesa de res。
付け合せのマカロニサラダはマスタード山盛りなので
見慣れたものより幾分黄味が強め。
メキシコでは主流のサトウキビのかなりすっぱいお酢
vinagre blancoで味がひきしまる。


f:id:ovejitaroja:20190927075102j:image


写真は5枚くらい重なっているのでわかりづらいかな。
普段は分厚いお肉しか食べないメキシコで
本当に不思議なのだけれど、鶏も、牛も
なぜか揚げ物になるときにはとことん薄切り。
日本で言うすき焼き肉レベルの薄切り。
普段は薄いお肉を食べで、カツは分厚いのが重宝される
日本とはまったく正反対の価値観が面白い。


f:id:ovejitaroja:20190927075125j:image


それからもうひとつ違うのが衣。
下味は日本と同じで塩、胡椒のみだけれど、
この砂粒のように小さなパン粉にも
少し塩っ気のある味がついていて、
それがまたメキシコ風味。
細かい分歯ごたえもサクサクというよりはザクザク。


最後に味付けはもちろん辛いサルサ
本日は揚げ物なのでしつこくならないよう
油を使わずに煮込んだだけのハバネロソース。
ハバネロ4つににんにく1欠け、たまねぎ4分の1、トマト2個。
普段に比べるとトマト味が主役だけれど、
すぐにピリピリ来るハバネロの存在感。

 

揚げ油もサラダ油だし、

基本的な材料は同じなのになんだか日本のカツとは違う。

こっちの方が贅沢さはないけれど、

それでもやっぱりカツって存在の特別感は同じ。


今日も美味しい一日でした。