メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 898: 芋、栗、南京。

とはいかないけれど、

そろそろ食料も底をついてきたので
日曜日にひさびさに向かったいつもの食材店
TOYO FOODSにて、珍しくそこそこきれいな
きのこがを発見!
生ものは普段中々お目にかかれないので、
迷いもせずにエノキとシメジを購入。
大好きな舞茸もあったけれどこれは身が薄い分
輸送でかなり痛んでいるようだったので今回は泣く泣く見送り。


というわけで今週の我が家は和食続き。
えのきの味噌汁、納豆ご飯、冷奴に鶏の照り焼き。
中でもおいしかったのが照り焼きの鶏のうまみと油が染み出した
たれの残りと少し煮しめたシメジ、えのき、お揚げを加えた
まさに秋の香りの炊き込みご飯。

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マッシュルームくらいしか常食しないこの国で
改めて食卓に四季があり、移り変わりがあり
こんなにも色々な風味のきのこがそれぞれおいしい日本は
食の面で本当に恵まれているなと思う。
それからひさしぶりに作った豆腐のお味噌汁。
ああ、私これが一番好きだったなと
長らく口にしていなかったおかげで
そんなことすらすっかり忘れていたことに気がつく。
こうしてみると案外体は大豆製品を求めていたよう。
どちらも二日分作ったつもりだったのに、
珍しく同僚が丸々平らげてしまった。


それにしても普段は季節を問わず和洋中メキシコ混在の私が
珍しく秋のものを使った和食にこだわっていると思ったら
きのうは秋分の日だったのね。
こっちに住んでいると節季も四季も抜け落ちてしまうけれど、
頭ではわかっていなくとも
時々薄手の長袖に手を通すようになったり、
朝のシャワールームを寒く感じる様になったり、
ぱぐまるの散歩程度ではあまり汗をかかなくなったり、
体はちゃんと秋の訪れに気づいていたみたい。


たまにはそうして季節を感じれたことが嬉しくて、
折角なのでこれからの寒さに体を冷やさないよう
本日はそれはそれは辛い麻婆豆腐を。

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豆腐に味がしみこむまでぐつぐつ煮て、
やっぱり絹ごしが一番おいしいなと。
そういえば確かにいつの間にか台所で汗をかかなくなっている。


紅葉も無い、秋刀魚もほとんど無い、
ケーキ屋さんにモンブランを買いに走ることもないし
ホテルでサツマイモスイーツバイキングもやってない。
けれどこの地球の上では、
食欲の秋はどうやら平等に訪れるみたい。