メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 879: 嵐の乙女座。

 

またひとつ年を重ねたので

ブログのタイトルを更新。

 

26回目なのだし、誕生日を迎えること自体には

感慨も感想も特にないけれど、

私のために集まってくれたり、連絡をしてくれたり、

時間と思考を使ってくれる人がいることを

一念に一回思い出させてもらえる。

とても嬉しい。

同僚も最近はカツカツだったはずなのに、

充電も持たず、出来ず、画面も消えがちで、

電源ボタンも反応しなくなった私の携帯を見かねて

 新しくiPhoneをプレゼントしてくれた。

動かなくなるまでは今のを使おうと思っていたけれど

新しいのは早いし頭がいいしで使いやすい。

実に簡単に手のひらを返してしまう。

 

ところで7月8月は仕事に暗黒期が訪れており、

忙しさと解決しない社内の問題に押しつぶされて

心身ともにパンクしたまま走り続けていたので

てんでブログを書く気力が全く湧かず。

 

先週ついにストレスメーターが限界を振り切り。

このままじゃあ欝にでもなるぞと思い

勢いで有給と日本への航空券を11月に向けて取得。

不思議と、なんだかそれだけでだいぶ心が軽くなった。

忙しさにかまけて伸ばし伸ばしになっていたけれど

そういえば私、暫く前から帰省したかったんだった。

 

衣食住、外国暮らしなんて

生活に必要な言葉さえ話せてしまえば

誰でも慣れてしまうものだけれど、

楽しいこととか辛いことを共有することの出来る

気心の知れた友人たちと顔を合わせることができないのは

2年半たった今でも結構寂しい。

家族に顔を見せにいけない後ろめたさも少しある。

というわけで、11月がとても楽しみ。

 

加えて今月に入ってからはトンと仕事がなくなったので

これをチャンスといつ辞めてもいいように

仕事のマニュアル作りなんかも始める。

貯金を食いつぶしたくないので

明日やめてやろうなんてことは考えないけれど、

本当に限界が来た時に自分を優先できるように。

会社の問題は全く解決の兆しが見えないので

日々の不満とがっかりはあるけれど、

いつ私がやめても仕事に差支えがないと思ったら

これまた少し気楽に構えていられるようになった。

 

というわけで心と頭のリハビリがてら

26歳の今年は週3回のブログ投稿のペースを

何とか死守できればいいなと思っている次第。

 

 

そんな凪ぎはじめた私の心とは反対に

モンテレイの9月といったらハリケーンの季節。

日本でもバハマ上陸が報道されたみたいだけれど

その陰に隠れてほぼテキサスの私たちも被害甚大。

 珍しく既に前日から州の生活安全課から

学校などは休校や道路閉鎖の指示が出るほど。

 

昨日は朝から厚い雲が広がり、空が真っ暗のしとしと雨。

1日の予定降水量が100mmを越えなおかつ

昼過ぎから暴風雨になる予報だったので

私は準備万端にミニスカビーチサンダル出勤。

会社についてから靴だけ履き替える策戦。

男の子たち半ズボンで来るわけにもいかなかったので、

女でちょっとラッキーと思う。

 

予定通り昼過ぎからはざんざん降りになり、

排水設備のなっていないモンテレイの町では

おおよそ3時間ほどで特に雨の強かった北部の

河川と水路がことごとく決壊。

さすがの弊社も14時での早上がりになったけれど、

サンニコラスの北境の我が家までの道のりはほぼ川に。

f:id:ovejitaroja:20190906074752j:image

側溝のある道路は水深1cm程度で済んでいるものの

古い道となると波が立つほど。

車のタイヤも半分沈む。

f:id:ovejitaroja:20190906074821j:image

かといってこの程度で減速するメキシコ人ではないので、

道中左右の視界は常に水飛沫のカーテンの向こう側。

バスに追い越される時なんて、車高よりも高い波に襲われて

まさに船に波が砕けるような重低音が車内に響く。

f:id:ovejitaroja:20190906074914j:image

勿論立ち往生や追突事故のオンパレード。

 

ポイ捨ての多い国なので市の職員の人たちが

排水溝を塞ぐごみの撤去に奮闘してくれたり、

家々の雨樋から流れ落ちる水流が

見事に一列に連なり水芸のようだったり、

車窓から見えるもの全てがとても非日常。

子供の頃、嵐の日にはざわめき立っていたけれど、

大人になったってどうしてもわくわくする。

 

仕事も立て込んでいる時期じゃないのも幸いして、

純粋に楽しいなと思う。

 

しかしこのときの私は、

帰宅後寝室の壁・天井5箇所から雨漏りがしており、

ベッドやテレビに大型家具を

水溜りに浸かりながら緊急避難させる羽目になるとは

露ほども予想していないのであった。 

(生まれて初めて雨漏りの下にバケツを置いた経験は

なかなかエキサイティングだった。)

 

ちなみに大雨後のモンテレイの道の壊滅度はこんな感じ。

f:id:ovejitaroja:20190906074946j:image

f:id:ovejitaroja:20190906075011j:image

亀裂、大穴でまさかの通勤路が使えなくなる。

穴が見えるように中の水をかき出す必要があったり、

質の悪いアスファルトを使っているので

雨にはてんで弱い。

f:id:ovejitaroja:20190906075024j:image

この町のインフラ整備はまだまだ先が長い。