メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 796: OCA病院救急外来レポ

メキシコに来て丸々2年と2ヶ月、

日本にいた頃に比べて圧倒的に

病院へ足を運ぶ機会が増えている。

特に救急外来。

 

1度目は自分が熱中症でコンビニで気絶。

頭を強打したとの目撃談があったし

実際10分くらいまともに目が見えなかったので

救急隊員の人の勧めで脳の検査をしに

深夜のDOCTORES HOSPITAL。

新しくて高級で大きくて清潔な総合病院。

日本人でも大満足といった感じ。

MRIとって8000ペソ。

 

2度目はルームメイトが熱中症で倒れたので

これまた深夜にHOSPITAL NOGALARへ。

庶民向けの小ぶりの総合病院だけれど

施設内はとても清潔で真面目な対応。

来る人が多い分待ち受けは少し混んでいたかな?

 

3度目と4度目は同僚のおじいちゃんが

不整脈で倒れてしまった際に行った

やっぱり深夜のIMSS CLINICA 34。

ここは上の2つと違い国中に沢山ある

国民保険の国営病院の1つ。

殆どのメキシコ人のように無保険でも

居住権がありIMSSの登録番号を持っていれば

誰でも抑えた値段で治療が受けられる。

その分深夜でも周りは車だらけで

待合にも人が溢れかえっていた。

床に座る人、キャンプ用の椅子を用意する人

私立病院では見られないまさにメキシコな光景。

建物は古いけど清潔、他に比べて働いている人は

割と少なく一人一人がとても忙しそう。

付き添いに対する対応もお客様扱いではないため

付き添いや面会の人数、持ち込みできるものは

結構厳しく制限されていた。

 

そして今回5回目ははじめてのお昼の訪問。

家にいたら突然同僚の全身が腫れ上がる。

腕や胴は500円玉大の腫れで真っ赤に覆われ

顔は倍の大きさにぼこぼこと膨らみ

頭皮にまで湿疹が出てくるほど。

喉も腫れたようで咳き込んでいるし

なんだか耳の聞こえもおかしいとのことなので

取るものもとりあえずHOSPITAL OCAへ向かう。

モンテレイの中心に位置した病院で

救急の入り口はPINO SUAREZ通りから。

大きな垂れ幕があるのですぐにわかる。

今回は患者が運転手だったので

警備員さんの計らいで目の前に駐車させてもらう。

 

まずは受け付けで簡単に状況を伝えると

混んでいない様ですぐに中へ通される。

診察室に通されるなり事務員さんと看護婦さんに

個人情報、アレルギー、保険の有無、

エホバの証人も多い国なので宗教の確認も。

病状を伝えている間にもお医者さんが到着し

問診と触診。

到着して5分もかからず今度は処置室に通される。

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院内用のワンピースに着替えて再度触診、

採血、採尿、それから肺のX線検査。

その後はアレルギーを抑える薬を点滴してもらう。

病院に着いた時点で少し良くなってはいたけれど

点滴をはじめて1時間も経たずにかなり元通りに。

ここまでで1時間半くらい。

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異常がある時には赤ボタンがナースコール兼用。

 

この後はひたすら検査結果を待つこと2時間。

暇なので機器の点検にくる看護婦さんを観察して

みんな大きなピアスをつけていることに驚いたり

携帯をいじって暇つぶしをしたり

裏のコンビニで買ったおやつを食べたり

日本の病院よりも緩く過ごす。

他の患者さんは頭や足に怪我をしている人ばかり。

途中で事務員の方がここまでの応対について

問題がないかを確認しに登場。

二人一組で回っている様で、

コンプライアンス意識の高さを感じる。

 

肝心の血液、肺、尿ともに異常なし。

最終的に診断を下す先生は私たちの加入している

保険会社が手配をするとのことなので

ここからさらに1時間ベッドを占領。

たった一箇所腕に虫刺されを見つけ

おそらく家にいた赤アリに噛まれたのが原因

とのことで結局話がまとまる。

日本でブームになったヒアリの様に

水ぶくれまではならないけれど

やっぱりこっちの虫はポテンシャルが高い。

 

この後更に保険の支払い手続きの承認を待つこと

気がつけば2時間半。

その間に今回の評価のアンケートを書いたり。

到着してから7時間、

元気になってから5時間経ってようやく解散。

朝からご飯を食べていなかったので、

お腹が空きすぎて私まで具合が悪くなりそう。

 

と言うわけで保険会社の対応は

いつも通り時間がかかりすぎて大変だったけれど

OCA病院はとっても良い病院でした。

DOCTORESと同じくらいちゃんとしてる。

街の中心にある分我が家からは

何かあった時はここが行きつけになりそう。

 

ところで病院関係でいうと

メキシコの老人たちは病気自慢もしないし

やることがないから病院に行くような

時間とお金の無駄をする気はさらっさらなく

日がな一日家の仕事をしたり

友達とおしゃべりをするのが主流なので、

本当に具合の悪い人が病院に行きやすいのが

メキシコのいいところ。

病院はやっぱり具合の悪い人のための場所だよね。

 

今回使った言葉は

・hinchazón 腫れ

・roncha 腫れ

・me da comezon かゆい

・bata 病院着

・enfermeria 看護婦さん

 

ちなみにお腹ぺこぺこの二人は

特大トルタを食べて帰りました。

病院から3分ほどの場所にある

行きつけのSuper Torta Caliente Madero。

でっかくて絶品。

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具が1つでこのサイズ。