メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 758 続き: ロスカボス行記2 旅の初日のトラブル編。

予定より30分遅れてロスカボス空港(SJD)へ到着。

上空から見える焦げた大地はパンケーキの様。

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待ち受けていたのは磯の香りではなく

強烈な排気ガスの匂い。

地方の国内線空港といった趣の

とてもこじんまりとした空港に対して

出口付近はタクシーやら乗合バスやらで

埋まっているのだから、それも当然か。

快晴だけれど日差しはとても柔らかく

モンテレイのような焼けこげる痛みがない。

軽く乾燥した空気は実に心地良い具合。

 

今回はHERTZのレンタカーを予約していたので

ロータリーで看板を持った人と合流。

シャトルバスで空港支店まで2.3分。

しかし受け付けを始めてみれば食い違い続出。

 

1、デビットカードで支払い登録をしていたのに

クレジットでないといけないと言われる。

2、保険込みで700ペソのはずが

1日のレンタル料の80%を保険料として請求し

尚且つ車の値段の20%以下の損害に対しては

保険適用なし。

3、そもそも全カバーの保険だったはずが

対人対物のみ適用範囲で、車自体の故障や破損は

一番高いランクの保険に変えないと保障なし。

 

確認したところクレジット支払いに関しては

車のレンタルに際しては常識なようで

(破損などがあった場合に請求しそびれないよう)

この点に関してはレンタル未経験の

私たちの無知も原因の1つではあるけれど、

そもそもネット予約の際に登録したカードが

本来は使用できないデビットであることに

言及してこないことに不親切さを感じる。

HERTZの言い分としては私たちが申し込みをした

AEROMEXICOのページの表示や説明の問題だ、

とのことだけれどそれは彼らの間のミスで

私たちは何も関係がない。

特に対応してくれた店員さんが保険や料金、

デポジットの返金規約などを

実に分かりにくく、わざと混乱させて

煙に巻くかのごとく説明してくれたので、

これは何かあった時に信用ならないと判断し

キャンセルをして空港まで送り返してもらう。

やっぱりメキシコでもクレジットカード作ろう。

ずっと迷っていたので良いきっかけになった。

 

さて振り出しに戻って空港からは

乗合バスで宿泊地のCABO SAN LUCASへ。

1人200ペソで、空港のロータリーにいる

グリーンのシャツを着た人に話しかけるだけ。

SAN JOSE DEL CABOとSAN LUCASだったら

指定したホテルまで送り届けてくれる。

満員になったらさあ出発。

 

見渡すばかりの景色は荒野。

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北メキシコ派としては普段COAHUILAで

茶色い光景は見慣れていると思っていたけれど、

ここはもう1つ別の世界。

土地の乾燥度合いが全く違っている。

木々は葉をつけているものと裸のものが半々で

総じてどれも背が低いのは栄養が足りないから?

元々は川だったろう幅広の砂地が至る所にあり

(乾いた小川ARROYO SECOと呼ばれていた。

google mapでは普通の川のように表示される)

ヤシの木さえも枯れているものがある。

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何より目を引くのはサボテンで、

北中央部でよく目にするNOPAL

いわゆるうちはサボテンはほとんどなく、

メインは典型的な形のCACTUS。

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こんな大きなサボテン生まれて初めて。

それから小さくてまん丸ボール状のBIZNAGA

最後に地面から何本もまっすぐの枝が生えた

通称ソーセージ(salchicha)と呼ばれる

CHOYAはこの土地のシンボルだそうで、

バハカリフォルニアの人々を指すCHOYEROは

ここからきているのだそう。

 

隣り合った地元の人に案内をしてもらいながら

寄り道をしても町の中心までは50分ほど。

今回はホテルではなくAIR BNBで家を借りたので

港の大きなショッピングセンター

PUERTO PARAISOにて降車をし、徒歩5分。

地理が全くわからなかったので

適当に高評価のお家を申し込んでみたけれど

メインのPLAYA MEDANOへも港へも5分の距離で

これは思いがけず大正解!

とりあえず荷物だけ降ろさせてもらい

とにかくお腹が減っていたので家の隣の

おすすめのタコス屋さんLAS GARDENIASへ。

 

www.tripadvisor.com.mx

 

とにかく海産物食い倒れのつもりの旅行なので

頼んだタコスは

camaron a la plancha 焼きエビ

tacos de pescados fritos 白身魚のフライ

chicharron 豚の脂身の煮物

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pulpo a la plancha 焼きダコ

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どれもシンプルな形でくるので、

山ほど用意してくれるサルサやサラダで

オリジナルのタコスをそれぞれ作成。

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キャベツが今までメキシコで食べたどれよりも

シャキシャキ新鮮で幸せ気分。

どのサルサもトマト、玉ねぎ、アボカドと

野菜の味が濃くしっかりと旨みがあって、

良い素材のものが使われているのがよく分かる。

サルサだけでもうとても美味しい。

エビは大きく肉厚で歯ごたえがあり、

じわっと滲み出る美味しさで

白身は全く臭みも脂っこさもなく

厚切りの身は焼きよりも揚げが美味しい。

タコも内陸で食べるようなへなちょことは

全く違って身がしっかりとしており、

噛むたびにはっきりとしたタコの味を感じられる。

香辛料の効いたピリ辛のブラッディマリーで

口をリセットしながらシンプルな新鮮さを味わう。

お店の雰囲気も開放的で空調も完璧。

音楽は流しのギタリストがやって来たり

店内音楽もレゲトンなんて流さない。

とっても美味しくて、とっても幸せ。

まさにビーチバカンスに来たぞという感じ。

タコスは1つ45ペソくらいだったので、

2人合わせて合計600ペソくらいだったかな?

アメリカ人が多いのでチップの相場が高く

普段の10%よりも気持ち多めに出しておく。

 

ちなみにほとんどのお店でドル・ペソ対応。

ただしドルの方が高い場合が多いので

私たちはほとんどペソ払いでした。

 

この時点で16時を回ったので、

この日は軽く町を散策しておしまい。

ロスカボスの中でも西に位置するメダノビーチは

黄色い砂に覆われたながーい浜辺。

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海の冷たさに驚きながらも海に沿って並ぶ

レストランやホテルのデッキ、マッサージが数件。

あとは生演奏で有名なマンゴーデッキを見て回る。

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残念ながら海は東を向いているので

沈んでいく夕日は見れず。

 

浜を西の端まで歩いて行くと港に到着。

海に突き出した先の岩場では若者が集まり

マリファナを売ったり、吸ったり。

浜辺でも港でもパイプをたくさん売っていて

(そんな所の写真は撮れない)

彼ら曰く合法とのこと。

遊歩道は海鮮レストランづくし。

小型のボートがメインの小さなポートでも

歩いて回るにはなかなか距離がある。

道のりにはアクティビティの受付が沢山あって

一歩進むごとに新たなキャッチに捕まる。

今回はほとんど計画を練らず来たので

翌日の遊びを1つ予約。楽しみ。

 

早起きをして疲れていたので

この日は帰り道メインストリートの

Lazaro Cardenasにあるレストランla pintada

のバーでビールをいただいて終わりにする。

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4〜6時はハッピーアワーでビールが2x1。

半島の北の先、ティファナのビールだとか。

生と瓶がある。

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ピザやらロブスターの丸焼きやら

お料理もとっても美味しそうだったけれど

遅めの昼食で満杯だったのでこの日は断念。

はじめにお酒だけと断っておいたのに

美味しいパテ付きのトトポを出してくれたり

コンビニで買ったビールを冷やしてくれたり

至れり尽くせりとっても良い店員さんにお店。

申し訳ないのでチップは多めにおいて行く。

 

夜は寒くなって来たので早足で帰る、

とてものどかなロスカボス初めての夜。