メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 674: 自発的奴隷行為。

今週の一大ニュースといえばやはり

カナダでの奴隷解放ではないだろうか。

日本でも報道はされたのかな。

殆ど日本語記事を見ないけれど

本当にこの国に住んでいると

いたってアンティークな問題に相見える

 

日本では平成も暮れかかっているこの時期に

『奴隷』だなんていささか時代錯誤ではあるが

これが本当の話なんだから仕方がない。

今週に入りカナダはオンタリオ州警が突然の発表、

先週火曜日に同州でほぼ奴隷労働を強いられていた

20~46歳のメキシコ人男性43人を解放したとか。

どうも彼らはカナダへ行けば労働ビザを取らせてやる、

という不法入国斡旋人(コヨーテや母鶏と呼ばれる)

の甘言に釣られまんまと大金を払って出国。

しかしカナダについてみれば話とは違い

酷い住居に押し込まれ宿泊施設の清掃業を強制、

且つその賃金は旅路の水先案内料やら生活費やら

たっぷりの手間賃を斡旋人に天引きされて

ひどいときには月に50カナダドル程度だった

なんてこともあったとか。

(日本円で4000円弱 2019年2月14日現在)

 

彼らは他人との会話も禁じられ、

色々な職場に毎日連れ回されていたということで

市民からの通報があって初めて捜査が入った

ということだけれど、

どう見ても外国人の大人43人もが

いくら大都市とはいえ長期間周囲に不振がられず

逃げ出せもせずに暮らせてしまうものなのかしら。

そもそもこの清掃業者と契約していた人々は

後ろ暗いものを感じはしなかったのだろうか。

社会正義より資本主義。

まだまだ犠牲になるメキシコ人。

 

怪しい人にはついて行っちゃ行けないのにね。

悪因悪果といったら怒られる?

 

一番内容がまとまっていて読みやすかったのが

メキシコの記事ではなくEL PAISの国際版

だったこともなんだか皮肉っぽい。

elpais.com