今週の一大ニュースといえばやはり
カナダでの奴隷解放ではないだろうか。
日本でも報道はされたのかな。
殆ど日本語記事を見ないけれど
本当にこの国に住んでいると
日本では平成も暮れかかっているこの時期に
『奴隷』だなんていささか時代錯誤ではあるが
これが本当の話なんだから仕方がない。
今週に入りカナダはオンタリオ州警が突然の発表、
先週火曜日に同州でほぼ奴隷労働を強いられていた
20~46歳のメキシコ人男性43人を解放したとか。
どうも彼らはカナダへ行けば労働ビザを取らせてやる、
という不法入国斡旋人(コヨーテや母鶏と呼ばれる)
の甘言に釣られまんまと大金を払って出国。
しかしカナダについてみれば話とは違い
酷い住居に押し込まれ宿泊施設の清掃業を強制、
且つその賃金は旅路の水先案内料やら生活費やら
たっぷりの手間賃を斡旋人に天引きされて
ひどいときには月に50カナダドル程度だった
なんてこともあったとか。
(日本円で4000円弱 2019年2月14日現在)
彼らは他人との会話も禁じられ、
色々な職場に毎日連れ回されていたということで
市民からの通報があって初めて捜査が入った
ということだけれど、
どう見ても外国人の大人43人もが
いくら大都市とはいえ長期間周囲に不振がられず
逃げ出せもせずに暮らせてしまうものなのかしら。
そもそもこの清掃業者と契約していた人々は
後ろ暗いものを感じはしなかったのだろうか。
社会正義より資本主義。
まだまだ犠牲になるメキシコ人。
怪しい人にはついて行っちゃ行けないのにね。
悪因悪果といったら怒られる?
一番内容がまとまっていて読みやすかったのが
メキシコの記事ではなくEL PAISの国際版
だったこともなんだか皮肉っぽい。