メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 669: 傍観者と目撃者と発言者と。

物騒な話つづき。

朝からレストランが燃える。

今日は怖いのでスペイン語記述無し。

 

日本ではみかじめ料という言葉を聞かなくなって

なんだか随分と久しいような。

中学、高校生の頃は裏道を怖く感じた歌舞伎町も

近頃はすっかり若者と観光客の溢れる

実に平穏な歓楽街のように見える。

それは私が大人になったからか

それとも巡回警察の数が以上に増えたからか。

どちらにしろ年々強化される暴対法のお陰で

日本のやくざ者たちはかなり生き辛そう。

 

つい今週にも都の条例改正の発表で

一部地域では彼らにお金を払った方も

罰則を受けると説明していたようだし、

そりゃあラインスタンプの販売で

しのぎを回収しようなんて実に現代的で

アクロバティックな方法に踏み出るのも

理解できるくらいのがんじがらめ、

日本の警察と行政は仕事をしている。

 

コロンビアのルートに便乗して以来

麻薬大国として一時代を築いている

こちらの国でもみかじめ料はもちろん存在。

麻薬に比べて手間もかからず安定しており

低リスクの収入源を放って置く訳がない。

 

今朝燃えたのは待ちの主要幹線道路

ゴンサリートス通りにある有名レストラン。

つい道を挟んで斜向かいに在ったカジノも2011年に

2006年以来麻薬組織に対する反対姿勢をとっていた

フェリペ・カルデロン元大統領に対する

意見表明の一環として営業中に燃やされ52人が死亡。

そんな通りなのでまたか、という思いが

今回最初の感想。

 

とはいえ最悪だったそのころに比べれば

モンテレイの治安は回復しているので、

今回は朝7時に3人の男が油を撒き放火、

従業員15人は一酸化炭素中毒はあったものの

どうやら死者はいないみたい。よかった。

しかし消防車は数台駆けつけたので

本日南北を繋ぐ大通りは大渋滞の模様。

 

肝心の放火の理由なのだけれど、

まだ犯人が捕まっていない以上憶測が飛び交う。

未だ営業時間外であったこともあり

特定の誰かを襲った風でもないので

おそらくみかじめ料の支払いでもめたのでは、

なんて風説が今のところの有力候補。

実際メキシコではそういったやり取りは

同行われているか興味はあるけれど

殺されたくないので心に秘めておく。

 

ところでこんなことがあると

連想してしまうのが最近話題の明石市長。

燃やせ燃やせとがなり立てて、

結局最後は記者会見でごめんなさいだなんて

情けないにも程がある。

出来るはずも無いを部下に押し付けて

口先だけ偉そうに一緒に頭を悩ませることもしない。

立場と現実をわきまえていないよね。

例の『ぶっ殺すと心の中で思ったならッ・・・』

じゃ無いけれど、カルテルの人々はまず行動。

その時既に放火は終わっているのね。

まさにマフィアイズム。

後処理はどうとでもなる国ならではの

解決に向けて最短距離の一直線。

褒められないけど行動の速さ、真っ直ぐさ、

煩雑さの無さにたまに羨ましくなる。

 

 

そんな今夜は日系企業が集まってのお食事会。

どうせいつもの如くべろべろで帰宅をすると思うので、

意識のあるうちに時事問題を絡めて語ってみる。