メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 663: 毒も薬も。

手をつけてはやめ、手をつけては消し、

年始からずっとそんな状態が続いていたけれど

もう二月にもなったので早目の啓蟄

 今年もサバイバルブログを書きます。

 

今年はとてもお料理運があるようで

先月はとても質の良い八百屋さんを

家からそう遠くないところで発見。

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DEL CAMPO FRUTERIAさん。

av San Nicolasを北上していくと、

用水路を越える2ブロック前にある

がらんとした駐車場の奥にて新装開店。

店長さんは若いとても人当たりの良い男性で、

お店は小さいながらに品揃えは豊富。

そりゃあ珍しい野菜や果物は無いけれど

メキシコの家庭料理に必要なものは全て揃う。

 

入店して一瞬で分かる違いは、陳列の美しさ。

値段はスーパーと同じくらいか安いのに、

転がったりつぶれたりしないよう野菜ごとに

注意深く整然と並べられている。

サンペドロでも見たことが無いくらいの美しさ。

そして野菜一つ一つも傷が少なく

丸々、つやつや、ずっしり重い。

干からびや傷、腐っているものの選別に

非常に時間のとられる他のお店とは全く違う。

店内にハエも殆ど目に付かない。

 

全てに目の届く小さいお店だからこその

丁寧な野菜の取り扱いにとても好感が持てる。

野菜はデリケートだと分かっていて、

尚且つその扱いに時間と労力を割けるその愛情。

そして客と商品を気遣う余裕。

良いお店ってこういうことなのねと、

格の違いを体感。

 

メキシコに来てもうすぐ2年。

日本の様に完璧な商品の少なさには慣れたし、

不条理な不合格品の廃棄に農家の人が悲しまない分

そういったやり方も大事だとは思うけれど、

やっぱり綺麗な野菜は心が弾む。

眺めているだけで頭に料理のイメージが湧いてくる。

 

そして私たちを引き付けたのは何と言っても

1月中に500ペソ以上のお買い上げで

卵1パックをプレゼントの回転キャンペーン。

と言っても日本と規模は違うのよ。

1パック、新鮮なのが30個いり。

これで半月は持ってしまう。

500ペソなんて2人暮らしで当たり前に買う量。

年末に同僚が大きな冷蔵庫を新調してくれたので

若干スペースは圧迫したけれど

このサービスで家計は大変助かりました。幸せ。

 

FACEBOOKでこのお店を見つけてくれたことが

今年の同僚からのとっても大きなお年玉。

 

ついでに普段は他の系列店より値段設定が高いので

滅多に行くことのないHEB CHIPINQUE、

先日ふらっと寄ってみればアジア食材コーナーが。

きっと前からあっただろうに気がつかなかった。

白菜、大根、蕪、他の蕪、葱など。

こちらは値段相応に良い品が並んでいるので

ためしに大根を1本購入。

これがまた甘くて美味しいの何の。

日本食材店や韓国食材店で買うものより

ずっと筋張っておらず、みずみずしい。

日本と同じレベルに感じる。幸せ。

 

ダラスで買った秘蔵のブリカマと煮て

油が乗ってほろほろ美味しいブリカマ大根。

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アゴと鰹の合わせ出汁巻き卵におろしを添えて。

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突然の美味しい野菜たちの襲来に、

今年は我が家の台所はとても華やいでいる。

特に和食が作りたくて仕様がない。

毎日出しの匂いに包まれて、幸せ。

 

お金もないし、物資もないし

言うほど時間もあるわけで無し。

ないない尽くしな分、二人と一匹で

ゆっくりと私たちの生活を作っていける。

未熟なこの国で、不完全は当たり前。

時間をかけることが許される。

そんなモンテレイ生活は概ね、幸せ。