メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 598: 甘いトマトと渋い夢。

食べ物話は続く。

 

前回の記事の通り昨日はそれはそれは眠く

仕事中に何度日向ぼっこをしようが

昼休みに1時間お昼寝をしようが

結局一日中眠くて眠くて仕方がない。

仕事終わりには気力を振り絞って

スーパーまで買い出しには出たものの、

色々作りたいものはあるのに

なんだかもうパワー切れの予感。

というわけで、

 

カップヌードルパーティを開催。

 

小さい頃からインスタントラーメンだなんて

ほとんど食べる機会がなく育ち

おかげで当たり前のように普段は自炊なので

ここぞとばかりに喜び勇んで選ぶ。

大人はいいね、自分の稼いだお金なら

好きなだけ好きなものが買える。

 

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今回の選出メンバーはこちら。

メキシコのカップラーメンは

必ず紙の包装が付いているのも特徴。

そうは言ってもそんなには食べられないので

今回は同僚と一人2つずつ。

 

左から

ビーフ

ディアブロ(悪魔ソース)味

ハバネロレモン味

ハバネロレモン味(マルちゃん)

 

メキシコでカップラーメンといえば

左3つのsopa Nissinとして親しまれる日清と

右端のマルちゃんラーメンの二大巨頭。

他にもメキシコ企業の商品もあるけれど、

スーパーの棚の占有率が違う。

メキシコではカップラーメンはスープ扱い。

日本で言う春雨スープのような感覚かな?

なのでスーパーなどで探すときにはramenではなく

sopaと言った方がわかってもらえる。

 

しかしここで気になってくるのが

味のバリエーションの少なささ。

基本の味は牛、鶏、エビ、

不思議と一番ラーメンらしい豚はなし。

あとはそれが辛いか辛くないか。

なので基本的には全て塩ラーメンの変化系。

 

今回でいえば

左2つはビーフベース、右2つはエビベース。

左1つは辛くなくて、右3つは辛い。

さらに言ってしまえば辛い3つは全て

ハバネロレモン味のアレンジ。

味噌と豚骨が恋しい。

 

 

さて実食。

まずは普通のビーフハバネロレモン(日清)。

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早速開封に失敗するところがラーメン素人。

ビーフの具はコーン、グリンピース、パプリカ

それにかの有名な謎肉。

ハバネロはまさかのソースが別袋、

普通のサルサと同じ味で嬉しい。

ただしパッケージとは違い、何故か具は無し。

 

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肝心の味はというと、うーん・・・。

ハバネロはソースがまともなだけあって

辛さはある程度あり、レモンの風味もどこかに感じる。

けれど海老の出汁がさっぱりしすぎているのか、

あっさりを超えて味が殆ど感じられず

なんだか薄めすぎたスープといったよう。

塩と生のライムを搾って入れたら美味しく食べられるかも。

 

ビーフ味は良くも悪くもビーフコンソメそのままの味。

しっかりと旨味があって、風味も良い。

昔よく食べた駄菓子のブタメンビーフ

と言われれば満足して食べられるような、

質素だけれどどうしてもの時はこれでもいいか、

と言うようなとてもベーシックで素朴な味。悪くない。

スープがほぼ真っ黒なところも

関東風のうどんのようでなんだか懐かしい心地。

 

流石にひとつづつじゃあお腹も満たされないので

もうひとつDIABLO味に挑戦。

この味、実はメキシコのポテトチップス界では

とても人気のあるフレーバーのひとつで

燻製風味の唐辛子chipotleがベース。

ラーメンも開封した途端にチップスと全く同じ香り。

 

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なので同じハバネロレモンでももっとずっと赤色。

付属品はなく辛味は既に粉末ソースに含まれている。

ごろごろとコーン、パプリカ、にんじん入り。

 

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試食。

うーん、これは美味しい!

辛味は上のと同様強くはないけれど

先ほどよりもレモンの爽やかさを強く感じる。

ビーフの風味や塩味もしっかりしていて、

食べ応えのある味。ザ・ジャンキー。

今までのメキシコのインスタントで一番美味しい。

見事にメキシコ人の好きな味。

chipotleの燻製風味が少しエスニックだけれど、

これは日本でも流行るのじゃないかしら。

 

とここでお腹いっぱいになってしまったので

マルちゃんはまた次回。

ホームページで調べたところカップヌードルにも

まだ日本でも人気のシーフード味や

他の付属ソース版があるようなので

またどこかで見つけたら買っておこうかな。

 

 

とまあ、たまにはこうして堕落もするのだけれど

基本的には良い食生活を送っているつもり。

翌日出社すると机にとっても素敵な贈り物が。

 

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上司の奥様がHUMBERTO LOBO通りのSORIANAで

 たまたま見つけたんだよと、おすそ分けを頂く。

実は先月くらいからずーっと

柿が食べたい食べたいと言って歩いており、

それを覚えていてくれたとのこと。

 

同僚たちにはなんだその大きなトマトは

と好奇の目で見られる中、

その優しさと、ひさびさに口にする柿の甘さに

心底嬉しくなってしまう。

ためしにメキシコ人にも上げてみたところ

形容しがたい味に首をひねりつつも、意外にも好評。

みんなその飛び切りの甘さにおどろいていたよう。

ジャムやメンブリージョナツメヤシの実が

すこーし似たような味とたとえられるかなぁ。

 

暑い・寒いばかりで

殆ど年中スーパーの品ぞろえが変わらないメキシコ。

そんな暮らしは確かに便利だけれど、

こうして一瞬で過ぎ去ってしまう季節を味わえると

一月づつがとても充実して過ごせるような

そんな気がする今日のモンテレイ