メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 480: 判定されたがりの人生。

あっという間に今年も八月。

流石に年始は遠く感じるけれど

5月頃などはつい一週間前のように感じる。

 

そしてこの暑さの盛りに

自宅唯一のクーラーが故障する。

すぐに大家さんに業者の人を呼んでもらうも

結局修理のためのパーツが足りないらしく

快適な生活までは3日間のお預け。

36度の熱帯夜は氷枕があっても寝苦しく

昨夜までは居間に布団を敷き窓全開で眠る。

日本よりは少し湿度が低いので

だらだらとまでは汗をかかないものの

体にまとわりつく熱気を前に安全など省みれない。

 

海に囲まれた日本は世界有数の湿気大国。

私の生まれ育った海の少ない東京でも

冬場には50~60%、夏には65~80%越えの

高い湿度が年間を通して観測されている。

(2015~2018アメダスの記録より)

そりゃあ少し動けば汗もかき、

熱帯夜だって深刻な問題になる。

 

これに比べるとモンテレイの湿度は

年間を通して60~75%ほどだけれど

一日の中での変動が大きいようで、

この季節にも明け方頃には湿度は30%ほど。 

薄ら寒くて目が覚める。

 (whether atlasからの情報)

 

メキシコの面白いところはこれからで

仕事で色々な空港に降りる度、

肌でその気候の違いをはっきりと感じる。

 

カンクンのビーチで有名な南のユカタン半島

海に囲まれているだけあって年間通して

湿度は80%から100%をキープするとか。

南国では働き者は育たないわけだ。

ハンモックが必需品なのも当然。

 

対して首都メキシコシティは乾燥地帯。

富士山五合目より少し低い標高2250mに位置しており

メキシコ到着後の初めての夜には

乾燥で喉が張り付いて驚いて目が覚めたほど。

リップクリームも塗った端から乾いてしまう。

その分日陰は涼しく一年中長袖が必要な土地。

年間湿度はほぼ0%で横ばい。

 

などなど、この広い国土を車で2,3時間も走れば

見える景色も、感じる空気もくるくる変わる。

流石世界で一番多くの気候帯を持っている国。

一年中夏のジャングルのような地域と同時に

北部チワワの山岳地帯は一年中氷点下。

 

地球の気候を2~30個ほどに分類した

ケッペンの気候区分で見るとこんな感じ。

今回のパターンではメキシコは14もの気候に当てはめられている。

どんな植物が生えているかを大きな目安として

この分類は決められているらしいけれど

それもメキシコの土地をドライブしてみると納得できる。

気候が違えば土地を覆う植物も、それに基づく人々の生活も

目に見えて大きく変わる。

 

モンテレイはステップ気候BShにあてはまるので

・乾燥地帯

・砂漠よりは降水量が多い

・年間平均気温は摂氏18度以上

・丈の短い草原が多く牧畜向き

なるほどと思う。

乾燥している中では雨量は多く、土地もそこそこ肥沃。

樹木の育成には適さないらしいけれど

山がある分例外なのかしら。

 

などと、ただ熱いのも癪なので

暇にかまけてアカデミックに暑さをしのぐ。

まだまだ見たことのないメキシコばかり。