メキシコでOL、25歳

日本育ち、メキシコで新卒就職。2年目も苦労と発見と美味しいものでおなかいっぱい。

day 479: アドレナリンと肉汁。

充実の週末。

珍しく予定通り行動。

リビングの照明も無事に付け替え

フレディマーキュリーに浸りきり

やっぱり今週は楽しかった。

 

ところで週末の料理といえば、

猫も杓子もこぞってBARBACOAを食べる。

我が家の真裏にはそれは美味しいお店があり、

土曜の朝は窓からのとてもいい香りで目を覚ます。

キロ300Gのお肉を100ペソ分も購入すれば

二人でおなかいっぱい朝タコス。

もれなく今週も朝一で買いに出かける。

 

BARBACOAという名前から私が初めに連想したのは

英語のバーベキューという単語だった。

それゆえ焼いた肉料理を想像していたけれど

初めて注文した際に目の前に出てきたのは

さながら細かくほぐされた茹で肉。

 

起源を辿ればBARBACOAを開発したのは

南米から移り渡って来たアラワク族(ARAHUACOS)

の子孫であり大アンティル諸島を中心に居住していた

タイノ族(TAÍNOS)という先住民族だとか。

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図の赤い部分がアラワクの大体の居住地。

そこから海を渡ったと考えられている。

 

1492年のコロンブスの到達以来疫病や酷使、

あるいは奴隷としてアメリカ東岸部へ売り渡され

18世紀にはその社会が絶滅したとも言われているので

少なくともこの料理の起源は300年以上遡る。

南米の広い地域から中米の島々まで使われていたアラワク語の

BARABICUはマヤ語の

BAAL(覆う) BAK(肉) KAB(地面)が語源とも。

 

調理方法はその名の通り。

地面に大きな穴を掘り、底へ焼いた炭や石を投入。

それを大きな葉っぱ(伝統的にはマゲイ)で覆い

その上に味をつけた肉を乗せ地面を葉で密閉。

数時間自然の釜で蒸し焼きに。

 

私が昨年末に見たモダンスタイルでは

地面に直径・深さ共に2mほどの穴に焼けた木炭を投入、

真ん中に下味をつけた牛一頭分のお肉入り寸胴を配置し

さらに地面をトタンで覆って丸一日。

完成品を取り出す際には

地面から立ち上るとってもいい香りの湯気。

お肉をほぐして混ぜたら出来上がり。

 

じっくり火を通した牛肉はほろほろ。

肉汁と脂の旨味と牛肉の美味しさが詰まって

それだけでとろけるほどに美味しい。

刻んだたまねぎとパクチーとも相性抜群。

牛の色々な部位が使われるので、

一口ごとにちょっと違った食感や風味。

脂身も多く入れるので確かに滴るほどの脂だけれど

きちんと作ればギトギトしない。

街中では偶に脂でべたべたのBARBACOAもあるので

当たり外れの大きい料理かもしれないけれど

美味しいお店を見つけるまで諦めないで欲しい。

 

大量に買って余ったお肉は冷凍も出来るし

また別の料理にすることもあるとか。

脂分が大目なのでトルティーヤは

黄色く小さいとうもろこしのものが通常。 

 

現代人が平安時代の食事を続けていないように

私たちは入手できる食物の広域化や

その難易度の平易化に伴い食事の伝統を

常に改良してきたのだと思う。

その中で300年から生き残ってきた料理なのだから

おのずから栄養満点、味も抜群、食べ応えがあり

今でも人々を魅了して当然なのだと

気付いた私はおなかが空いてしまったのであった。

 

 

インターネットで調べた情報なので、

丸呑みしていいかは分かりません。

気になる人はちゃんと自分で調べてね。