メキシコに住んでいると嫌でも毎日目に入り
週に一回は喜んで食べるタコスという食べ物。
日本でもどんな料理かくらいは周知されてきたみたい。
分厚いクレープ様の片手大の生地トルティーヤで
甘いものの代わりにおかずやトッピングを包み
辛いソースをかけて食べる。
しかしこの生地の材料がとうもろこし、小麦と
二種類あることは何度か書いているけれど
あまり知らない人が多いよう。
厳密な境界線はないけれど
主に北では小麦、中央以降はとうもろこし中心。
どっちがどっちか分かるかしら。
私の好きなとうもろこしのトルティージャは
おそらく日本ではかいだことのない
とうもろこし粉の少し癖のある香りがする。
通常材料となるとうもろこしは
黄色いスイートコーン(ELOTE)ではなく
ジャガイモのような味の白いMAIZ。
なので生地も大抵は白っぽい。
南では青や紫、赤のとうもろこしを使って
カラフルなトルティージャを食べる料理もあるとか。
舌触りは少しざらざら、粘着性はなし。
なので水っぽいおかずを挟んで放っておくと
生地が破れてしまうことも。
次に小麦のトルティージャ。
薄くてキメ細やかな生地に茶色の焼き目が特徴。
食感はもちもちとしていて丈夫なので
北でのBURRITOSやCAMPECHANASなど
私のひじから手首まであるような大型タコスは
みなこちらで作ってある。
食べ過ぎると腹痛になりやすいのも特徴で、
私も一度BURRITOを一本食べた翌日に
脂汗の浮く腹痛で薬局に雪崩れ込んだことがある。
味は味のしないパンといったところ。
どちらも本当に美味しいので、
おかずに合わせて色々試行錯誤中。