メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 286: 神様は何でも出来るし、つまらないだろうな。

昨日は驚きの一日だった、

と形容して良いような水曜日。

 

お昼ごはんを忘れたところに丁度

年末ぶりに出社の上司から食事のお誘いがかかる。

ラッキー。上司と先輩と三人、うきうきで向かう。

不在だった間のお土産話をたんと聞かせてもらうが

日本で食べたものの話は精神衛生上良くないなと感じる。

アルゼンチン旅行の話はとても魅力的で

いつの間にかBUENOS AIRESが

近年中に行く先リストに追加される。

私もライオンに触りたい。

 

さていつもの韓国料理屋さんでは、

座った途端に温かいお茶が差し出され、

思わず三人揃って感嘆。

なんて素敵なお店なんだろうと思う。

メキシコに来てすっかり忘れていたけれど

お茶だとかおしぼりだとかちょっとした

より美味しく料理を食べてもらうための心遣いが

とっても嬉しいものだったなぁ。

 

というわけで、あつあつの汁物と香辛料で体を温め

凍える前に事務所に戻る。

プルコギ鍋美味しかった。

ごちそうさまでした。

 

 

仕事中にもかかわらず、午後4時を過ぎると

同僚からYOUTUBEを見ろと興奮してせっつかれる。

何かと思えば任天堂の新情報発表日。

今回の新製品は『任天堂ラボ』。

任天堂スイッチのゲーム機本体と連動して使える

ダンボール製のコントローラーの作成キット。

はぁ~、すっごい。

私、感動しちゃった。

やってくれたなぁ、任天堂。という感じ。

私ではちっとも思いつかなかった。

機械自体の性能が上がっている分、

そこから派生する可能性の幅が格段に上がっている。

15年前子供の頃なんて、

ゲームキューブの音声入力で驚いていたのに。

 

がっかりした意見の人も多いようだけれど

コントローラーを自作工作することで

私はかなりの良い効果があるんじゃないかと感じている。

  

とくに、自分でデザインできるというのが良いなぁと思う。

自分だけのコントローラーが作れるだなんて

子供たちからしてみたらよだれものよ。

ちょっとしたDIYの入門経験だよね。

ゲームの前に、ゲーム機を好きになれる。

子供がソフトからハードにも注目すようになるんだよ。

自分の理想を自分の手で完成させる成功経験は、

きっと子供たちの創造に対する好意を高めてくれる。

欲しいデザインは買ってもらうのを待つしか出来なかったのに

自作することを選択肢として示してくれる。

 

反対に上手く作れなかった子、

思ったような絵がかけなかった子供は

とっても大切なものを自分で台無しにしてしまった

そんなとんでもない挫折経験をするのだろう。

宝物になるはずだったのに、思った様にならなかった。

それが手作りの醍醐味だよね。

その失敗から立ち直る経験、

それをどうとりなすかという経験。

物事はそんなに簡単ではないのだと知っておくのはとても大切。

小さくてもいいから挫折と復活を繰り返しておかないと

大きくなってからつぶれやすくなってしまうもの。

 

それにしてもダンボール製となると

その壊れやすさもあって人には貸さなくなるだろうし、

一度作ってしまえば転売も利かなくなる。

ソフトは別として、ダンボール部分は一人ひとつは買うようになる。

ゲーム機には少なかった買い替えという概念の登場。

経済が回っていく。

世の中には本当に頭の良い人がいると感動する。

 

 

気になる点は

・耐水性、耐久性(踏んだらどうなる)

・多少壊れても使えるのか

それから今はソフトを含め7000円らしいけれど

これからのダンボールのみの需要に対して、

別売りキットはいくらになるのか 。

 

 

技術というのは、本当に面白い。

古いものも新しいものもお互い反射しあって

毎日面白いものを見せてくれる。

今までゲームには特には興味はなかったけれど

他人の趣味を覗いてみるのも、結構楽しいなと思う。

 

案外長くなったので

もうひとつの驚きは次にまわそう。