メキシコでOL、24歳

日本の大学を出てなぜか一直線にメキシコで新卒就職。どうやって生きていくのかな、という報告。

day 146: りんごをかじる、何も起こらないのに。

近頃はどうしても、暇な割に筆が進まない。

 

おそらく引き続き本を読んでいる所為。

そしてふたたびの、体調不良。

 

 

先週末は、随分とばたばたしていた。

 

金曜の夜、は日本人のお客様と夜ご飯。

滅多に行かない夜のサンペドロでイタリアン。

ひっさしぶりのワインにも舌鼓。

白ワインは心底甘いに限る。

大好きイタリア、ドイツ、三国同盟

 

その後はひさびさに実家に帰らない同僚と

ビールでも飲みなおそうかと声をかけると

家の鍵が壊れて緊急避難中らしく、

今夜はかなりイライラしているので

明日会おうという提案。

 

 

というわけで土曜日、

午前中からお迎えが来たので、

腹ごしらえにうどんの美味しさを披露した後

動きやすい服装に着替え出動。

 

詳しく事情を聞いたところ、

どうも鍵穴の中で鍵が折れてしまったらしく、

提示されたプランは以下2つ。

 

1、鍵を破壊して侵入

2、屋根から裏庭へ、裏口から侵入

 

どちらにしろ工具もはしごも室内なので、

まずはおじさんの家に立ち寄り助けを請う。

予想外に大きなはしごを貸して頂き、

大変な状況で大きな車通りをびくびくしながら走る。

こんなもの、警察に見つかれば

一発で賄賂を取るための口実となってしまう。

 

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結局何事も無く到着し、

どうするのかと思えばおじさんは鍵の破壊、

一緒に来てくれた従兄弟たちは

結局はしごも使わずに窓を足がかりにして

軽々と屋根に上り、裏口を空けてしまった。

 

恐るべしメキシコの十代。

体型が似ていることもあって、

まるでルパン三世のように見えたよ。

 

とまあ、家には入れたのは良いとして、

結局玄関の鍵が壊れたままではいけないと

破壊工作は続行。

男たちは三人で楽しみを見出してしまったようで

女を入れてはくれないので

暇つぶしに今後の為にその他の処置を検索する。

折れた鍵に針金をハンダ付けして

慎重に引き抜いていく、というのが

最高に試してみたくなった先人の知恵。

 

徒然、鍵破りはたっぷり一時間をかけて終了。

玄関なものでクーラーも無く、汗だくの男三人衆。

メキシコ人は安易にプロに頼らず、

自力で何とかしようとする。えらい、えらい。

 

鉄のドアを破壊するのって大変なのね。

音もすごいし、時間もかかる。

電気工具が無ければとても泥棒に入るには向いていない。

今回の一番大きな教訓。

泥棒家業は意外と大変だということ。

 

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さて、無事解決の運びとなりましたので、

再度びくびくとしながら梯子を返しに向かう。

 

炎天下で眺めていたので、

不労ながら私も案外ぐったりと疲労感。

いそいそと大きなライブに向かう同僚を送り出し、

週に一度の休息、我が家での作り置き作成タイム。

大好きイタリア料理、カポナータ。

簡単で、量が作れ、尚且つ暑くても食べたくなる。

モンテレイで生き抜くには、

イタリアの伝統がひとつの解決方法なのかもしれない。

 

土曜の晩は、そんなゆったりした夜。

日曜も一人で過ごせる予定だったので、

夜更かしして、ようやく『からかい上手の高木さん』を読む。

面白いとは聞いていたので、楽しみにしていた漫画。

内容があるようなものではないけれど、

読んでいて心がとっても潤っていくように感じた。

赤ちゃんを見ている時のよう。

 

結局四時まで夜更かしをして、就寝。

次の日も午前中から、姪っ子の誕生日に行こうよと

突然誘われてしまうとも知らずに・・・。

 

 

ちなみにお誕生日会は

想像していたようなホームパーティではなく、

ショッピングセンターのイベント会場を貸切り、

一族集まっての大変なお祭り。

 

到着時にはすでにお姫様のような素敵なドレスで

代わる代わるやってくる大人たちと写真撮影の

3歳に成りたて姪っ子ちゃんは、

開始早々少しお疲れモード。

 

それでも彼女の好きな映画『トロール』が

装飾となり部屋中を記念写真エリアで埋め尽くし、

着ぐるみとなり盛大なダンスショーを披露するなか、

ちっともぐずらない。えらい。

 

前日の鍵破り名人たちやその他の親戚も優しくしてくれ

予期せず同僚の親戚全員と見知ってしまう。

ゲーム時間には大人たちも熱狂し、

女の子たちはお姫様のドレスで嬉しそう。

女って、生まれたときから着飾って、ちやほやされて

ようやく確立される自己意識なのねんと、はたと気付く。

小さい子達が楽しそうで、とてもいい時間。

そして甘やかしてくれた大人たちに感謝。

 

パーティは7時まで続き、

お客さんが撤収する中、広くなった会場で

ボール遊びが楽しくなる姪っ子。

結局去り際まで走り回る。

すばらしい体力。体小さいのに、すごいなぁ。

 

お菓子の詰め合わせと

ついに人生初の青いケーキを頂き、帰路に着く。

 

月曜日には同僚に

私のうどんを食べてからおなかが痛いと

いちゃもんをつけられるが、否定し元気に働く。

 

 

お詫びに好物のブロッコリーのポタージュを作り

火曜日には差し入れでちゃらに。

 

 

しかし翌日水曜日、

今度は何故か私が発熱する羽目に。

 

薬と睡眠、食欲が無い中胃に肉を詰め込み、

木曜日には熱からはすっかり快復。

いつもの如く代償に、薬で胃炎を起こしたけれど

金曜日の今日には大分それもよくなったよう。

 

それに何と言っても、

外回りから帰ってきた途端に

素敵におめかしされている自分の机が目に入ったら

私でなくともすぐに体調なんて良くなってしまう。

 

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こんなに盛大に、そして沢山の人に

直接自分の誕生日を祝ってもらえるだなんて、

私はあまりにも幸せすぎる。

 

いまだに嬉しかった誕生日は覚えているもの。

お父さんのバーベキュー?とか、

好きなキャラクターを書いてもらったホールケーキ、

高校の友達が作ってくれた、みんなのメッセージCD、

大学のサークルでサプライズパーティーをしてくれたこと

そして新入りの私を当たり前のように祝ってくれた

メキシコ人の同僚たち。

 

誕生日は、どちらかというと

一年の内でも運が無い方だと自認しているにも関わらず

楽しかった、嬉しかった思い出はこんなにある。

 

私はきっと、幸せなのね。

 

というわけで、

メキシコでOL、23歳。は今日を持って閉店。

明日からは、また新しい一年。