メキシコでOL、24歳

日本の大学を出てなぜか一直線にメキシコで新卒就職。どうやって生きていくのかな、という報告。

day 95: きのう、私はパンを買う。

今日は色々な場所の話。

特産品に触れたここ数日。

 

火曜日。

今週もまた近郊の町SALTILLOへ。

 

一時間半程で辿り着ける距離にあるにも関わらず、

COAHUILA州はとても乾燥地帯。

岩山に溢れてはいるものの、

かろうじて緑の残るNUEVO LEON州から行くと、

その砂っぽさが良く分かる。

 

全体的に黄色い街。

西へ進めば進むほど、乾燥していく。

 

さて、そんなSALTILLOといえばパン。

誰もが口をそろえてSALTILLOのパンを食べろと。

 

言われてみれば、

町へ入る路沿いには何も無いけれど、

町から出る路の脇には、そこかしこにパンの看板が。

 

今まで何度か来ているのに、

ぼうっとしていてちっとも気が付かなかった。

 

今回は生え抜きのREGIOである同僚がいつも行く

というパン屋さんに連れて行ってもらう。

 

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厳密に言えばSALTILLOの若干北方の

RAMOS ARIZPEに位置する有名店。

その名もLA REINA DE RAMOS ARIZPE。

ずばり ラモス・アリスペの女王。

大きな店構えの、堂々とした風格。

 

店内は売り場と作業場が併設している。

日本のようにガラスもなければ仕切りも無い。

パンをこねている人が一人居るだけなので、

調理場まで簡単に入れてしまう。

 

それでも、誰もそんなことしないけれど。

ルールが無いようで、こうやって物に頼らず

全員のマナーとモラルで成り立っているのがメキシコ。

 

日本人はルールはよく守るけれど、

何をしてもいい場では周りを見る力が

著しく弱くなるようにも感じる

それは多分、同じ民族であることの家族感から来る

気の緩みの所為なのだろうけれど。

 

メキシコは他人は他人であるという考えが基本にあるので

そういった点ではもう少し安心。

移民が居たほうが集団に緊張感が出て、

全体のマナーはしまると思う。

 

さて、社会的なお話は終わり。

 

広い売り場にはいろいろな種類のパンが並ぶ。

その全てがPAN DE PULQUEと呼ばれるパンをベースにしている。

 

PULQUEはテキーラと同じ植物から作られるお酒だそう。

しかし歴史はテキーラより古く、先住民のもの。

要するにメキシコ風どぶろくパン、かしら。

 

テキーラの名産地といえばずっと南のJALISCO州。

そもそもテキーラを飲まないこのあたりで

パンだけはとっても有名なのはどうしてなのか。

聞いても誰も分からないといっていたので、

仕事が終わったら少し調べてみよう。

 

http://www.vanguardia.com.mx/articulo/pan-de-pulque-el-regalo-de-saltillo-la-gastronomia

 

こんなサイトも見つけたので、

スペイン語が読める人は、どうぞ。

 

ジャム入り、ナッツ入り、

ピザのように平たくて大きいものから一口サイズまで、

あまりにも目移りしてしまったので、今回は同僚のお勧めを二つ。

 

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まずは基本のPAN DE PULQUE。

大きい。私の顔くらいの大きさ。

生地は少し黄味がかっていて、ほんのりと甘みがある。

 

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お酒のにおいはちっともしない。

やわらかくて、子供も好きそうなやさしい味。

だけど少し水気が少ない分飲み物が無いと大変そう。

 

 

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もうひとつは、ダントツ一番人気のCAJETE味。

CAJETEとは、牛乳で作ったクリームのこと。

クリーム状のキャラメルのようなもの。

これがとても美味しい。

 

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とっても甘いので、クリーム自体の量は少ないのも

バランスがとってもいい。

伝統的なPAN DE PULQUEよりも

フランスのパンに近いようなやわらかさとなめらかさで

あっという間にひとつをぺろり。

 

事務所に帰ってから配り歩いていたら、

あっという間に売り切れになってしまったほど

REGIOたちもみんな大好きな味のよう。

 

 パン屋さんでは他にジャムやお菓子、

それからフルーツで作ったリコールが。

目新しいものを見つけると、つい手にとってしまう。

 

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CHABACANOというフルーツのジャム。

スモモみたいな果物だよといわれ実食。

確かに、ウメと桃の間の子のような味。

すっぱくて、甘みがあるけれどさっぱりしている。

ヨーグルトに入れるにはすっぱすぎるけれど、

これはなかなかチャツネ代わりにインド料理に合いそう。 

 

 

SALTILLOに行くんだったらお使いを頼んだのに!

と主任をはじめみんなになじられたので、

次回は買い物リストを作ってから

仕事に行こうと思います。

 

 

 

さて水曜日、

この日はSAN LUIS POTOSIの名産を食べる。

 

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サボテンの実。

メキシコ人はTUNAと呼ぶ。

これはもう皮が向けている状態だけれど、

スーパーに並んでいたときにはただのまあるいサボテン。

 

まったく食べ方が分からなかったので

会社に持ってきてよかった。

仕事中に主任がぱぱっと剥いてくれた。

 

皮はオレンジほどの厚さで、

上下を切り落として包丁で切れ目を入れれば

鹿の皮のようにするりとはげる。

 

一見キウイのような見た目。

アレルギーもちの私は一瞬身構える。

香りは胡瓜のよう。

恐れていても仕方が無いので、まずは一口。

 

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硬い。

しゃりっとした実の中は、種でいっぱい。

種は硬いよとは聞いていたけれど、

これはまるで砂利のごとき硬さ。

グアバのように中心に固まっていてくれたら楽なのに、

余すところ無くきちんと広がっている。

 

噛むな、飲み込め、といわれても

それじゃあ同果実を味わえばいいのかと葛藤。

 

結局がんばって食べていると、早々に奥歯が痛み出す。

しかし、実自体の歯ざわりはとてもいい。

味は、胡瓜とりんごとキウイを合わせた様なさわやかな味。

意外なことにとっても甘い。

そしてもうひとつの特徴としては、とてもみずみずしい。

みずみずしいのに滴れない。

なるほど、サボテンの構造を感じる。

 

近くで見ると、実全体がスポンジになっているのが分かる。

厚い皮で水分の蒸発を防ぎ、

内側のスポンジで吸い上げた水分を蓄える。

なるほどねぇ。

通りで噛んだ瞬間に口の中にだけ水分が広がる。

なんて画期的。

種さえなければこんなに剥きやすく、食べやすい果物はバナナ以来。

 

味も歯ごたえもとても気に入りました。

種があるからもう一度買うかは分からないけれど。

 

まさか自分がサボテンの実を食べる日が来るだなんて

今まで生きていた間、ちっとも思わなかった。

 

まあ、まだメキシコにすんでいる実感も無いのだけれど。

そんな週の半ば。

 

名産品めぐりは木曜に続く。