メキシコ モンテレイで食べて遊んで働いて

メキシコって良くも悪くもこういうところ。メキシコを好きになれる観光、レシピ、文化情報を発信。

day 67: そういうこともあるさ、と。アポダカ市強盗犯逃走事件。

思ってはいたけれど、

実際に体験してみるとやはりぞっとする。

 

昨日朝8時10分頃

会社敷地入り口付近に、一台のタクシーが急停車する。

直後、二人の男性が同車両から走り出る。

車内には彼らの持ち物と見られるテレビ画面が二台放置される。

彼らは6車線を越えて道路の横断を試みる。

 

直後、警察車両が到着、

同様に警官が数名が飛び出し、彼らに向かい数発の発砲。

 

これは、丁度現場に居合わせた同僚による話。

 

警官から10メートルほどの距離を歩いており

発砲音を聞きつけた彼は、

死ぬ思いで敷地内のトラックの陰に隠れたそう。

 

しばらくは手足が震えてどうしようもなかったと言っていたけれど

そりゃあそうだ。

一時間後にはもう私と外回りに出かけられたことの方が不思議。

 

さて、その10分程後、出勤した同僚と私は、

事情聴取を受けるタクシーの運転手と数人の警察官の姿に、

事故でもあったのかと首をかしげる

 

結局11時ごろになって漸くネットニュースに第一報が流れ

当事者たちも事の真相を把握。

 

どうやらカーチェイスの直前午前8時ごろ

会社から5分ほどのショッピングセンターに強盗が。

彼らが運んでいたテレビ2台は盗品だった様子。

そして、街の中心へ下る路沿いの私たちのオフィスの前で

逃げ切れないことを悟ってタクシーを乗り捨てたよう。

 

恐ろしいといえばそうだけれど、

麻薬がらみでなかったことにほっと胸をなでおろす。

単独での犯罪ならば、そう繰り返し起こるものでもないし

この後の報復もおそらくないと考えられる。

 

折角平和が戻ってきたと話したばかりのモンテレイ

また地獄に突き落としたいだなんて、誰も望んじゃいない。

 

しかし、

詳細が分かったところで、疑問は残る。

そもそも、どうして犯人たちは

わざわざ日が昇ってから犯行に及んだのか。

どうしてニュースに載るのがこんなに遅いのか。 

そしてどうして、

発砲があったことが伝えられていないのか。

(午後のニュースでは、1発撃ったと伝えてはいたけれど)

 

夜になってルームメイトと話したところ、

メキシコではどうやらかなりの報道規制が行われているよう。

何かを隠すため、それから必要以上に住人を怖がらせないため。

どちらにしろ、真実を知らないまま危険に身をさらして生きるのは

一番危ないと私は思うのだけれど。

 

以前は誰もが目撃情報を書き込んでいたtwitterも、

最近では削除されてしまうことがある様子。

 

 

結局午後3時頃もう一度通りかかった頃まで

会社の前には黄色いテープが張られていた。

それから、路の反対側を通ったときにも、

どうしてかテープに囲まれた一角があった。

やっぱり人が撃たれたのね、と。

 

 

さすがに写真は撮らなかったけれど、

私はようくこの目でみてしまった。

見てしまったのなら、公開します。

 

日本語なら、検閲しないでしょう。

昨日モンテレイでは、こういうことがありました。