メキシコでOL、24歳

日本の大学を出てなぜか一直線にメキシコで新卒就職。どうやって生きていくのかな、という報告。

day 108: 煩悩的スタート

昨日は月曜日にもかかわらず、うきうきで出勤。

 

先の土曜日に日本人の先輩方とお知り合いになるために

会社のあるAPODACA市では一番大きい商業施設

PASEO LA FEへ。

 

その際に付き合っていただいて、

約3ヶ月ぶりに洋服や化粧品などのお買い物。

丁度セールをやっていたのと

ひさびさに買い物が出来たうれしさで

自分にしては多めに色々と購入。

 

H&MとFOREVER21では主に仕事着を。

 

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それからランニング用のインナー。

ダイエットをする準備ばかりが整っていく。

 

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無くなりかけていたアイライナーと

先輩がのお勧めで試しに買ったアルガンオイル

うわさには聞いてはいたけれど、

美容関係にはさっぱり疎いので、初挑戦。

 

 

というわけで、

 月曜日の昨日は新しい服に身を包み、

アルガンオイルのお陰でかつて無く髪はしなやか。

レモンのような香りもほのかで、

今までに使ったオイルの中で一番合っているかもしれない。

 

などと思いながら仕事をしていれば、

今日お母さんが来てるから会いに行く?

と突然の同僚からのお誘い。

運よくきれいにしてきた日でよかったなと冷や汗。

そういうことは事前に言っておいてほしい。

 

さて、昨日は SAN PEDRO市内で一日外のお仕事。

それに伴ってお昼もお外。

少し予定のずれかあったので、レストランには行けず、

初めてセブンイレブンのイートインを使ってみる。

 

メキシコのコンビニ二大勢力といえば 

OXXOとセブンイレブンだけれど、

ご飯に力を入れているのは圧倒的にセブンイレブン

 

レジの横で肉まんのように売っているピザ(1切れ12ペソ)

は大きくて十分美味しいし、

大抵どこの店舗にもホットドックナチョスがある。

 

この日はホットドッククラシック味。

レジで専用のケースを買ってから、

そこに自分で暖めてあるパンとソーセージを用意。

具のコーナーにはみじん切りのトマト、たまねぎ、

それからハラペーニョのピクルス。

ソースはケチャップ、マヨネーズ、マスタード

チーズとひき肉のソースは温かいものが用意されている。

これでたった15ペソ。

ソーセージも4種類くらいあり、非常に満足。 

 

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立ち食いようのテーブルと

座れるカウンターの二種類があり、

お気に入りのJUMEXとともに一時のコンビニご飯を堪能。

メキシコにおいて貴重な、100%ジュース。

今日はにんじん、オレンジ味。

 

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お陰で午後もがんばって働けました。

 

 

終業後は、まずは同僚の用事に付き合って

今週2度目のPASEO LA FEへ。

また一枚気に入ったワンピースを見つけ満悦。

そこはかとなく着物の柄がモチーフになっている。

たまには日本人ぶってもいいでしょう。少しくらい。

 

 

それから不思議なポップコーンやさんを発見。

 

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試食用においてあったピンクと茶色を味見。

イチゴ味とキャラメル味かと思ったら、

ADOBADO味とJARAPEÑO味。

唐辛子味のポップコーンなんて生まれて初めて食べた。

 

店内には少しの甘いポップコーンと、

まだまだ何種類かの辛いポップコーンが。

赤、茶色、ピンク、緑・・・

ポップな見た目にロックな味。

 

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結局同僚が気に入り、一袋を購入。

緑色のハラペーニョ味はとっても辛くて、

だけど豆のカレーのような味。

茶色いCHIPOTLE味は少し塩気が強くて酸味も。

個人的にはハラペーニョ派かしら。

 

辛い派正義を地で行くメキシコ人の味覚は

なんだかあまりにも単純な気もするけれど、

自分ではちっとも食べたいとは思わないようなものに

挑戦するチャンスを与えてもらえるだけ、

彼らと過ごすのも悪くないなと、

緑色の舌で考える。

 

新しく出来た室内ゴーカートも

見ていて割と楽しかった。

 

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お宅訪問は

直前になってお姉さんとその旦那さんに娘さん

それからお兄さんに新しいルームメイトと

聞いていたよりも沢山集まっており、

最初はとっても緊張。

 

けれどお母さんはとっても料理上手で、

お姉さん夫婦は沢山話をしてくれて、

姪っ子ちゃんはずっと元気に走り回っていて、

そんなメキシコ人ファミリーとのお夕飯は

とってもとっても楽しい出会いでした。

 

でもさ、お母さんも言っていたけれど

こういうことは先に言っておいて欲しいよね。

用意があるからさ、こっちは。

 

 

また会いたいな。

 

 

そんな穏やかで素敵な一日は、

暑くてちっとも寝られずに、

玄関を開けっ放しでリビングのソファーで寝落ちして

今朝は遅刻寸前で飛び起きると、

んそんなモンテレイらしい締めくくり。

 oblea puta!!!

 

day 103: 小人たちのストレスと大きな喜び

メキシコ人男性といえば、浮気性で名高い。

否、誇るようなことではないから、悪名高い。

同僚たちを見ていると、それをしみじみと感じる。

 

掃除のおばさん曰く、男なんてみんなそうで

女たちは馬鹿だから許してしまうらしい。

うーん、分かるけれど。

分かるのだけれど、

メキシコで生きるのは大変そうだなと

ここに来てついにそう思う。

 

そんな、生まれて初めて

浮気と二股の意味の違いを考える木曜日の朝。

 

 

しかし、男と生きるのが悲劇ならば

女と生きれば喜劇である。

 

昨日の営業先のお客様が、

会社の若い女性を紹介してくださった。

 

なんて嬉しいのだろう。

ようやく、日本人の女の子と話せる。

最近はメキシコシティの同期の女の子と話してばかり。

休日、仕事中に関わらず、用も無く電話をしている。

 やはり気兼ねなく話せる女友達はどうしても必要。

 

スペイン語でも必要なことは伝えられるけれど、

やっぱり愚痴や冗談や、軽口の類は自由ではない。

日本語で話しているときのほうが、

言葉を楽しんでいるな、という気はする。

言葉って難しいのね。

さあ、週末が楽しみ。

 

 

そんな今日の昼食はタコス。

週に一回は食べないと、なんだか違和感があるまでに。

 

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モンテレイでタコスといったらやっぱり

carne asadaとcarnitas

焼いただけのお肉のダイレクトな美味しさ。

 

一般的な持ち帰りようのタコスはこんな感じ。

バーベキュー系のタコス屋さんは必ず

いっしょに焼いた甘いたまねぎと獅子唐つき。

 

あとはどこでも必ずソースは二種類か三種類。

今日はひとつは緑のサルサ

緑のトマトに緑の唐辛子。

少し青臭くてクリーミーな辛さ。

 

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もう一袋はpico de galloと呼ばれる辛くないサルサ

トマトとたまねぎをみじん切り。

人によってはここにパクチーや、

生食でお馴染みchile serranoも刻みいれる。

油の乗ったお肉もさっぱりするメキシコの味。

 

お店によってはこれに赤いサルサも加わって、

ライムの半切りも必ず付いてきます。

どんな料理屋さんにも必ずサルサはあるけれど、

赤いサルサはそのレストランごとにかなり違った味が楽しめ

私はどちらかというと赤が好き。

 

メキシコ人はこの袋の端を噛み切って、

生クリームを搾り出すようにしてかける。

頭いいなぁと感服した来墨当時。

 

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さて、今日は何をしようかな。

そろそろカレーを食べ切らないとならないなと、

そう思う木曜日の午後。

 

仕事柄人に文字を見られることも多いので

今日からペン習字を始めます。

 

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"ペン習字の味方" さん http:www.penji-mikata.comで、

無料でダウンロードできました。

嬉しい。

 

がんばるぞい、は今季は流行ってないなぁ。

day 102: 慢心創痍とはこのことか

今朝は出掛けにショックな出来事がひとつ。

自分で特大級の爆弾を投げておきながらも、

人間関係が崩れていくのを見るのは辛い。

 

しかし落ち込んでいる暇もなく、

ようやく捕まえたuberの乗り合いタクシーは

今日に限って満員乗車。

他の人の目的地を回ってばかりで

ちっとも待ち合わせ場所についてくれない。

 

結局同僚には置いて行かれ、

慌てて流しのタクシーを拾う。

 

会社では、緑や白とオレンジ二色塗りの

流しのタクシーは危ないから乗るなといわれるけれど、

そんなに悪い運転手さんにあたったことは無い。

 

確かに座席は砂だらけで汚いし、

クッションがはみ出ていたりでぼろぼろで、

路が分からない運転手さんに当たってしまって

道案内に苦戦することはあるけれど。

 

ただ、ひとつだけ気をつけるとしたら、

助手席の上にタクシーメーターが付いているかを

必ず確認すること。

そしてそれが機能していることも。

 

確かに時々適当な値段を言ってくる人も居るものね。

 

まあ、そんなこんなで乗り込んだはいいけれど

今日は10分遅刻。

朝早くから作業が入っていなくて良かった。

今度のお給料は時間厳守手当ては無しね。反省。

 

 

遅刻は幸運にも仕事には響かなかったけれど、

朝のショックは体を直撃。

キリキリと胃が痛む。

お陰でしかめっ面で働いていたら、

向かいに座る同僚が心配して薬をくれた。

 

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よく生理痛や腹痛のときに飲むらしい。

バファリンで具合の悪くなる私でも

とりあえず副作用は出ていない。

メキシコはヨーロッパと同じで日本に比べ

一つ一つの薬が大きく、効果も強烈。

困ったことになる前に、使える薬は見繕っておかないと。

 

 

さて、薬のお陰で午後はなだらかに回復。

上司のお供で、人生で始めての営業。

普段の仕事とは勝手も目的も違うので、

これまた緊張で胃が収縮する。

 

話は難しかったけれど、

お客様の話を聞くのは、やっぱり楽しい。

メキシコに来る様な人たちは、

みんな人並みならぬ歴史をお持ち。

まだまだ若輩の私には

想像も付かないような人生がたくさんある。

日本人が少ないからこそ、

若い人からとても偉い人までさまざまなお客様の

そういった話を聞くことが出来るのは、

メキシコで働くことの大きな楽しみのひとつ。

 

 

お昼はまた上司に韓国料理に連れて行ってもらい、

お気に入りのビビンバを堪能。

 

がんばれ私。

 

心も体も今日はくたくた。

先に帰らせていただきます。

 

day 101: 大台、足下はぐらぐら。

昨日は記念すべきメキシコ滞在100日目。

100という数字を目にして、

昔のホームページにはみんなキリバン制度

なんてのがあったなと思い出す。

 

もう三ヶ月も居るのか。

どおりで夏も始まるし、

ゴキブリや蟻に対する耐性もつく。

そういえば日本は今

蟻でしっちゃかめっちゃからしいけれど、

毎日謎の赤い蟻に噛まれている私は大丈夫なのだろうか。

緋蟻の分布調べたら、南米からメキシコを飛ばして

アメリカだったよ。おおこわ。

 

さて、先週も書きたいことは沢山あったのに

気力と体力が追いつかず。

夏ばてしないようにラジオ体操を始めたお陰で

腰と二の腕が筋肉痛。

本気でやるラジオ体操第二ほど腕に来るものはない。

食べるなら動かねば、プールに連れて行ってもらえない。

 

 

そんな中最近まともにやっていることといえば、

ギターの練習くらいだろうか。

日本を出た瞬間から連れてこなかったことを後悔していて、

買っちゃったのよねぇ、三本目。

 

 

ついにクラシック。

MERCADO LIBRE

というメキシコではとても一般的な通販アプリで

個人の売り手さんから中古品を購入。

600ペソに送料が200。4800円。

安い。メキシコにしても安すぎる。

 

実は日本にもエレキギターを一本、

それからとても気に入っているアコースティックを一本

それぞれ残してきているので、

今回はメキシコに残していけるように、

見た目重視で安い一本を選定。

 

 

・・・したつもりだったのだけれど。

届いてみればまあ、なんて素敵なギター。

またギターケースを背負って空港で立ち往生する未来が見える。

 

 

見た目を気に入って即断即決で購入したので

これだけ安いならミニチュアギターなんじゃないかとか、

ばっくれられたりはしないだろうかとか、

メキシコの輸送で無事に届くのだろうかとか、

いろいろな心配はあったけれど、

全部ばっちり問題なし。

 

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荷物を受け取ったときにはあまりの軽さに

外装のダンボールしかないのかとぎょっとしたけれど、

そうか、木製の楽器って、こんなに軽かったか、と。

日本ではかなり大型のエレアコを愛用していたので、

ギターの小ささと軽さを忘れていた。

 

ばっくれに付いても、

購入直後から出品者のほうから

住所などのコンタクトを取ってくれ、

出荷後も追跡番号でしっかりと配達予定日まで確認できた。

それにMERCADO LIBREには、万が一荷物が届かなかった場合に

全額返金のサービスがあるみたい。

さすがメキシコ。

信頼だけにすべてを預けないところに安心感がある。

 

ちなみに宅配業者はFEDEX

メキシコで宅急便といえばDHLかFEDEX

郵便局から出したんじゃあ、

手紙も小包も消えてなくなってしまうそう。

この汚職と堕落政治の国で国営はね、だめよね。

 

さらに言えば、この二つでは評判がいいのはDHL。

より丁寧に荷物を運んでくれるらしく、

私の会社でもこちらを利用している。

難点といえば、番号で貨物を追跡していても

そのシステムの更新が遅すぎて役に立たないことがあること。

書留があるもの助かるな。

 

FEDEXはひとつ落ちるとは言われるけれど、

今回のサービスは満足でした。

ただ、何故か部屋まで運んでこないで、

アパートの下から名前を叫ばれ受け取りに出る、

という大雑把さはあったけれど。メキシコだもの。

こちらの方が追跡システムの更新は早かった。

 

そして意外や意外、

メキシコにも割れ物注意の概念はあります。

 

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今回の出品者さんは特に外装にこんな絵を描いてくれ。

とてもうれしい。

 

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 ギター、壊れ物注意のメッセージ。

 

さて、肝心の中身。

これがまあ、小さい。ぴったり私のサイズ。

写真では灰色だったのに、実際は真っ黒で驚いたけれど、

白い模様とあいまってとても可愛い。

 

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細部までデコラティブ。

さすが見た目で選んだだけある。 

 

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それにしても持ってみると、

やっぱり他のギターより一回り軽く感じる。

メキシコの木の特徴なのかしら。

 

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まっくろのGUITARRA MICHOACANA。

メキシコのギターの生産地といえばMICHOACAN。

開封しながら同居人からそんな話を聞き、

折角ならそれを買えばよかったと思っていたら、

まさかのあなたもMICHOACANA。

よりうれしい。

そして、軽い響きがとてもいい。

 

暫くは、知っている曲で弾き方を思い出しながら

お気に入りのMON LAFERTEを練習しよう。

それからCHRIS CORNELLも。

同僚のお気に入りだし、練習して驚かせちゃる。

 

最近は、そんな過ごし方。

 

本当はピアノだってまた練習したい。

だけどとりあえず、

自分の音楽を発散する場所をまた手に入れて

近頃は気持ちがとても満ち足りている。

別段上手くも真剣でもないのに、もうすっかり私は

ギター無しでは生きられない体にされてしまったよう。

 

 

高校の頃に思いつきでエレキを買ったときには

一生の趣味になるだなんて、想像もしていなかった。

 

あの頃はバンドアニメがはやっていて、

オタク真っ只中だった私は友達とバンドを組んで、

色々練習したものの結局努力が続かずボーカルに。

昔から飽き性と持久力の無さ。

けれど、初めて自分で楽器を買った感動は忘れない。

 

その後は暫く触れることも無く。

それでもギターとベースの音色はとても好きになった。

再び興味を持ったのは、スペイン時代。

大学ではほとんど授業をとっておらず

毎日毎日飲んで遊んで料理をして海へ行って、

楽しいけれどなんだか鬱屈していた。

表現の場が必要だったのかもしれない。

 

そんな時、当時の彼氏を見て、

彼がバリバリのギタリストだったこともあり、

私もあんな風に自由自在に音楽が出来たら、と思った。

そして気が付いたらFANATIC GUITARという楽器屋さんで

次のパートナーの物色をしていた。

 

結局一目惚れしてしまった一本は、

背の低い女が挑むにはあまりにも大きすぎる代物で、

けれどその形も、音色も、色も、

あきらめるには気に入りすぎていた。

幸いにも私の大きな手は全ての弦を押さえられたので

一か月分の家賃と引き換えに、彼女と家に帰ったっけ。

 

あまりにも大きなギターだった所為で、

飛行機に乗せるためのハードケースを探すのも大変だったし、

彼のように呼吸よりも簡単に美しい音色を奏でるには

10年の練習が必要だという現実もわかった。

 

けれどあの二本目のギターがあったから、

私は屈折せずに済んだのだと分かる。

日々の気持ちの持って行き場があったから、

私は孤独や独立について考えられたし、

私で居られたのだと思う。

 

そう、不思議と

ギターのある生活の中では

私は一人になることがちっとも怖くない。

 

 

考えてみると、今回もそうだ。

急に人間関係を一掃したくなって、

仕事の疲れで一人になりたくて、

そのための勇気がほしくて買ったようなものだ。

 

結局いつもどおり、私の周りの優しい人たちは

ちっとも私を独りぼっちにはしてくれないけれど、

少しまたこれで、自分の限界の底があがったように感じる。

 

 

とても、気に入った。

私のメキシカンギター。

 

ゆっくりだけれど少しづつ、

生活が整っていく。

day 95: きのう、私はパンを買う。

今日は色々な場所の話。

特産品に触れたここ数日。

 

火曜日。

今週もまた近郊の町SALTILLOへ。

 

一時間半程で辿り着ける距離にあるにも関わらず、

COAHUILA州はとても乾燥地帯。

岩山に溢れてはいるものの、

かろうじて緑の残るNUEVO LEON州から行くと、

その砂っぽさが良く分かる。

 

全体的に黄色い街。

西へ進めば進むほど、乾燥していく。

 

さて、そんなSALTILLOといえばパン。

誰もが口をそろえてSALTILLOのパンを食べろと。

 

言われてみれば、

町へ入る路沿いには何も無いけれど、

町から出る路の脇には、そこかしこにパンの看板が。

 

今まで何度か来ているのに、

ぼうっとしていてちっとも気が付かなかった。

 

今回は生え抜きのREGIOである同僚がいつも行く

というパン屋さんに連れて行ってもらう。

 

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厳密に言えばSALTILLOの若干北方の

RAMOS ARIZPEに位置する有名店。

その名もLA REINA DE RAMOS ARIZPE。

ずばり ラモス・アリスペの女王。

大きな店構えの、堂々とした風格。

 

店内は売り場と作業場が併設している。

日本のようにガラスもなければ仕切りも無い。

パンをこねている人が一人居るだけなので、

調理場まで簡単に入れてしまう。

 

それでも、誰もそんなことしないけれど。

ルールが無いようで、こうやって物に頼らず

全員のマナーとモラルで成り立っているのがメキシコ。

 

日本人はルールはよく守るけれど、

何をしてもいい場では周りを見る力が

著しく弱くなるようにも感じる

それは多分、同じ民族であることの家族感から来る

気の緩みの所為なのだろうけれど。

 

メキシコは他人は他人であるという考えが基本にあるので

そういった点ではもう少し安心。

移民が居たほうが集団に緊張感が出て、

全体のマナーはしまると思う。

 

さて、社会的なお話は終わり。

 

広い売り場にはいろいろな種類のパンが並ぶ。

その全てがPAN DE PULQUEと呼ばれるパンをベースにしている。

 

PULQUEはテキーラと同じ植物から作られるお酒だそう。

しかし歴史はテキーラより古く、先住民のもの。

要するにメキシコ風どぶろくパン、かしら。

 

テキーラの名産地といえばずっと南のJALISCO州。

そもそもテキーラを飲まないこのあたりで

パンだけはとっても有名なのはどうしてなのか。

聞いても誰も分からないといっていたので、

仕事が終わったら少し調べてみよう。

 

http://www.vanguardia.com.mx/articulo/pan-de-pulque-el-regalo-de-saltillo-la-gastronomia

 

こんなサイトも見つけたので、

スペイン語が読める人は、どうぞ。

 

ジャム入り、ナッツ入り、

ピザのように平たくて大きいものから一口サイズまで、

あまりにも目移りしてしまったので、今回は同僚のお勧めを二つ。

 

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まずは基本のPAN DE PULQUE。

大きい。私の顔くらいの大きさ。

生地は少し黄味がかっていて、ほんのりと甘みがある。

 

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お酒のにおいはちっともしない。

やわらかくて、子供も好きそうなやさしい味。

だけど少し水気が少ない分飲み物が無いと大変そう。

 

 

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もうひとつは、ダントツ一番人気のCAJETE味。

CAJETEとは、牛乳で作ったクリームのこと。

クリーム状のキャラメルのようなもの。

これがとても美味しい。

 

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とっても甘いので、クリーム自体の量は少ないのも

バランスがとってもいい。

伝統的なPAN DE PULQUEよりも

フランスのパンに近いようなやわらかさとなめらかさで

あっという間にひとつをぺろり。

 

事務所に帰ってから配り歩いていたら、

あっという間に売り切れになってしまったほど

REGIOたちもみんな大好きな味のよう。

 

 パン屋さんでは他にジャムやお菓子、

それからフルーツで作ったリコールが。

目新しいものを見つけると、つい手にとってしまう。

 

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CHABACANOというフルーツのジャム。

スモモみたいな果物だよといわれ実食。

確かに、ウメと桃の間の子のような味。

すっぱくて、甘みがあるけれどさっぱりしている。

ヨーグルトに入れるにはすっぱすぎるけれど、

これはなかなかチャツネ代わりにインド料理に合いそう。 

 

 

SALTILLOに行くんだったらお使いを頼んだのに!

と主任をはじめみんなになじられたので、

次回は買い物リストを作ってから

仕事に行こうと思います。

 

 

 

さて水曜日、

この日はSAN LUIS POTOSIの名産を食べる。

 

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サボテンの実。

メキシコ人はTUNAと呼ぶ。

これはもう皮が向けている状態だけれど、

スーパーに並んでいたときにはただのまあるいサボテン。

 

まったく食べ方が分からなかったので

会社に持ってきてよかった。

仕事中に主任がぱぱっと剥いてくれた。

 

皮はオレンジほどの厚さで、

上下を切り落として包丁で切れ目を入れれば

鹿の皮のようにするりとはげる。

 

一見キウイのような見た目。

アレルギーもちの私は一瞬身構える。

香りは胡瓜のよう。

恐れていても仕方が無いので、まずは一口。

 

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硬い。

しゃりっとした実の中は、種でいっぱい。

種は硬いよとは聞いていたけれど、

これはまるで砂利のごとき硬さ。

グアバのように中心に固まっていてくれたら楽なのに、

余すところ無くきちんと広がっている。

 

噛むな、飲み込め、といわれても

それじゃあ同果実を味わえばいいのかと葛藤。

 

結局がんばって食べていると、早々に奥歯が痛み出す。

しかし、実自体の歯ざわりはとてもいい。

味は、胡瓜とりんごとキウイを合わせた様なさわやかな味。

意外なことにとっても甘い。

そしてもうひとつの特徴としては、とてもみずみずしい。

みずみずしいのに滴れない。

なるほど、サボテンの構造を感じる。

 

近くで見ると、実全体がスポンジになっているのが分かる。

厚い皮で水分の蒸発を防ぎ、

内側のスポンジで吸い上げた水分を蓄える。

なるほどねぇ。

通りで噛んだ瞬間に口の中にだけ水分が広がる。

なんて画期的。

種さえなければこんなに剥きやすく、食べやすい果物はバナナ以来。

 

味も歯ごたえもとても気に入りました。

種があるからもう一度買うかは分からないけれど。

 

まさか自分がサボテンの実を食べる日が来るだなんて

今まで生きていた間、ちっとも思わなかった。

 

まあ、まだメキシコにすんでいる実感も無いのだけれど。

そんな週の半ば。

 

名産品めぐりは木曜に続く。

day 93: 目まぐるしく叫び合う

なんだか今週末は薄ら寒かった。
汗一粒流さないで目覚めた今朝。
乾季に入って、湿気が減ってきたのだろうか。
そろそろ朝くらいは
ガスボンベを点火した方がいいかもしれない。

そんな月曜日でも、週末を振り返る。

 


金曜日、
一年ぶりの七夕。
我が家では両親の結婚記念日。
そういえば最近
ちっともメールを返せていない。

 

日本にいる頃には、
七夕なんて当日まで思い出しもしなかったけれど、
今年はどうも先週からそわそわしていた。


なにをしたわけでもないけれど、
なんだかその日を待ち遠しく思っていた。

 

日本は晴れたのかしら。
モンテレイは昼頃までは晴れていたのに
午後からはどんどんと雲って行って
夕方には土砂降り。
いつも通り、道が川になるほど。

 

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というわけで、星は見えませんでした。

そのかわりに見えたものも。

 

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世界共通、この日は雲が出やすいのねぇ。
1961年からの東京の気象まとめを見てみると
7月7日は歴史的に曇り日。
晴れと雨は十数日で同じくらい。

 

果たして織姫と彦星は
遠距離恋愛、辛くないのかしら。

 


だなんて思いつつも、
メキシコが雨なら晴れてる国で会えばいいのよね
なんて、ワールドワイドに思うあたり
メキシコに来て、私の考え方は少し変わったのかもしれない。

 

なにも雨の東京でしょぼくれている必要はないものね
もともと宇宙には国境なんて関係ないんだから
一年に一回、会える国の空まで
遊びに行けばいいのよね。

 

そんな七夕の夜。
折角だから七夕料理を作ろうと思ったけれど
そうめん以外特にないのね。
少し残念。


土曜日、
この日は上司の家でバーベキュー。
スペイン語ではCarne Asadaという。

 

モンテレイといえば、その本場。
とにかくここは牛肉の名産地。
精肉コーナーは牛だらけ。
メキシコ人もここでお肉を買って帰るほど。


そんな街ときたら、
日曜日はどこの家もバーベキュー。
毎週毎週バーベキュー。
日曜日にはもう、
洗濯物を干さないと誓うほど。

 

しかし暑い暑い日中を耐えて、
夜は肉をかじってビールで流し込む。
そんな喜びはなににも代え難い。 

 

手のひらよりも大きく分厚いお肉を
これでもかと網に敷き詰める。
日本のように野菜なんて焼かない。
少しの玉ねぎと、ケサディージャと、
あとはただひたすらお肉を食べる。

 

赤身の好きなアメリカ人とは違い、
メキシコのお肉は、しっかり脂も乗った
ジューシーで甘みの強いお肉。
ひたすらに食べられる。

 

骨つきのcostillaに、aguja norteña
それから日本人が絶賛するのが
arrachera と呼ばれるいわゆるはらみ。

 

お肉が好きならそれだけで、
モンテレイは天国のような町。

 

たくさんビールを飲んで、
たくさんお肉を食べて、
ひさしぶりにワインも飲んで、
子供たちが遊ぶのも眺めて、
とても楽しかったなぁ。

 

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11時に解散だったので、
街に出たついでに同僚と飲み直しに。
向かうはBarrio Antiguo
いつものロックバー、Café Iguanaへ。

 

邦楽ばかり聞いて育ち、
ほとほとアメリカンロックに疎い私は
この夜もビシバシと教育を受ける。

 

モンテレイには音楽好きが多い。
地元に根付いた伝統音楽Norteñoもあれば、
有名なバンドも何組かでていて、
毎年夏には大きな音楽フェスティバル。

 

 

誰もが大声で飲んで歌って、
そんなロックバーたちはとても楽しい。
しかし音楽人口の割に
楽器を弾く人は少ないというところが
日本とは少し違うところ。
女の子の半分はピアノを弾けるような日本の教育は
やっぱり少し特殊で、とてもエレガント。

 

2時閉店のiguanaでは同僚の友達に出くわし
改めて五人で他のバーへ。
今度は初めての場所、NANDAS 78。

 

この夜はジャズロックのバンドが演奏していて感動。
その為入場料は30ペソ。

 

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ビールもそっちのけで聞き入る。
やはりベースはいい。
私も弾いてみたいような、
けれどやっぱり集中して聞き入りたい。
ジレンマ。 

 

こちらのバーは4時閉店だったけれど、
結局私たちは1時間で退散。
腕にスタンプをもらったのも久しぶり。  

 

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日曜日、
土曜の夜は水も飲まずに
倒れこむように寝たというのに
頭が痛くなくてよかった。

 

同僚が朝ごはんまで作ってくれて感動。

朝タコスMañanerosといえば卵。
今日のタコスは

 


チョリソー
玉ねぎ
トマト
青唐辛子 Chile serrano 

 

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全て適当に角切り。
あとはスクランブルエッグの要領。
chile serranoも辛味もあるけれど
私でも生で泣かずに食べられるくらい。
何より玉ねぎのような爽やかさがあり、
中国人がにんにくをかじるように
メキシコ人はこれをかじる。

 

対して辛さで有名ハラペーニョ
もう少しずんぐりとした青唐辛子。
こちらは辛味ばかりで青臭く
とても生食には向いていないそう。

 

私からしたら、
どちらも生なんて胃に悪そうだけれど。

 

あとは一緒にfrijoresを巻いて食べる。
メキシコ人は、このインゲン豆の煮たのが大好き。
煮物にも入れるし、スープにも。
丸煮もあれば、ペーストにもなってる。
水煮ではなくて、ニンニクや唐辛子
とそから色々な調味料がしみていて
これだけでもとても美味しい。

 

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塩を入れずに卵を焼き
これで塩分を加えて食べる。
家庭の味。
レトルトも十分美味しいけれど
誰かに美味しい煮方を習いたい。 

 

午後、家に帰ってからはやっぱり昼寝。
てんで体力がもたない。 

 

しかしお腹は空いていたので、
また倒れてしまわないようにお料理。
買い物はしていなかったので
あり合わせ冷蔵庫お掃除ポロネーゼ。

 

・牛肉、豚ひき肉(冷凍してあった)
・玉ねぎ
・マッシュルーム
・ホールトマト
ローリエ
オレガノ
・にんにく
・白ワイン
・砂糖、塩、胡椒

 

ひき肉がほとんど豚肉しかなく
赤ワインもなかったので、
普段よりもあっさりとした味に。


それでもコクが出て美味しい。
しかし豚の味が死なないように、
ソース自体のハーブは少なめに。

 

そしてその分、
パスタをハーブと一緒に茹でる。

 

ルームメイトの教えてくれた特製の茹で方。
近日公開。
パスタだけで食べられるほど、
ミラクル美味しい。

 

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メキシコシティの同僚との

ひさしぶりの長電話も、心底楽しかった。

他の人には聞かせられないことが沢山。

 

仕事のことも、人間関係も、メキシコ事情も、

唯一共有する気が強い女同士。戦友。

 

さて、月曜日。
今日も近郊の町Saltilloでお仕事でした。
メキシコ人とのドライブには
どの時期だって分厚い上着が欠かせない。

帰ったらお昼は昨日のスパゲティ。
楽しみ。
粉チーズ、買っておこうかな。