メキシコでOL、25歳

日本育ち、メキシコで新卒就職。2年目も苦労と発見と美味しいものでおなかいっぱい。

day 598: 甘いトマトと渋い夢。

食べ物話は続く。

 

前回の記事の通り昨日はそれはそれは眠く

仕事中に何度日向ぼっこをしようが

昼休みに1時間お昼寝をしようが

結局一日中眠くて眠くて仕方がない。

仕事終わりには気力を振り絞って

スーパーまで買い出しには出たものの、

色々作りたいものはあるのに

なんだかもうパワー切れの予感。

というわけで、

 

カップヌードルパーティを開催。

 

小さい頃からインスタントラーメンだなんて

ほとんど食べる機会がなく育ち

おかげで当たり前のように普段は自炊なので

ここぞとばかりに喜び勇んで選ぶ。

大人はいいね、自分の稼いだお金なら

好きなだけ好きなものが買える。

 

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今回の選出メンバーはこちら。

メキシコのカップラーメンは

必ず紙の包装が付いているのも特徴。

そうは言ってもそんなには食べられないので

今回は同僚と一人2つずつ。

 

左から

ビーフ

ディアブロ(悪魔ソース)味

ハバネロレモン味

ハバネロレモン味(マルちゃん)

 

メキシコでカップラーメンといえば

左3つのsopa Nissinとして親しまれる日清と

右端のマルちゃんラーメンの二大巨頭。

他にもメキシコ企業の商品もあるけれど、

スーパーの棚の占有率が違う。

メキシコではカップラーメンはスープ扱い。

日本で言う春雨スープのような感覚かな?

なのでスーパーなどで探すときにはramenではなく

sopaと言った方がわかってもらえる。

 

しかしここで気になってくるのが

味のバリエーションの少なささ。

基本の味は牛、鶏、エビ、

不思議と一番ラーメンらしい豚はなし。

あとはそれが辛いか辛くないか。

なので基本的には全て塩ラーメンの変化系。

 

今回でいえば

左2つはビーフベース、右2つはエビベース。

左1つは辛くなくて、右3つは辛い。

さらに言ってしまえば辛い3つは全て

ハバネロレモン味のアレンジ。

味噌と豚骨が恋しい。

 

 

さて実食。

まずは普通のビーフハバネロレモン(日清)。

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早速開封に失敗するところがラーメン素人。

ビーフの具はコーン、グリンピース、パプリカ

それにかの有名な謎肉。

ハバネロはまさかのソースが別袋、

普通のサルサと同じ味で嬉しい。

ただしパッケージとは違い、何故か具は無し。

 

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肝心の味はというと、うーん・・・。

ハバネロはソースがまともなだけあって

辛さはある程度あり、レモンの風味もどこかに感じる。

けれどえびのだしがさっぱりしすぎているのか、

あっ差理を超えて味が殆ど感じられず

なんだか薄めすぎたスープといったよう。

塩と生のライムを搾って入れたら美味しく食べられるかも。

 

ビーフ味は良くも悪くもビーフコンソメそのままの味。

しっかりと旨味があって、風味も良い。

部足欲食べた駄菓子のブタメンビーフ味と言われたら

満足して食べられるような、質素だけれど

どうしてもの時はこれでもいいか、と言うような

とてもベーシックで素朴な味。悪くない。

スープがほぼ真っ黒なところも

関東風のうどんのようでなんだか懐かしい心地。

 

流石にひとつづつじゃあお腹も満たされないので

もうひとつDIABLO味に挑戦。

この味、実はメキシコのポテトチップス界では

とても人気のあるフレーバーのひとつで

燻製風味の唐辛子chipotleがベース。

ラーメンも開封した途端にチップスと全く同じ香り。

 

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なので同じハバネロレモンでももっとずっと赤色。

付属品はなく辛味は既に粉末ソースに含まれている。

ごろごろとコーン、パプリカ、にんじん入り。

 

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試食。

うーん、これは美味しい!

辛味は上のと同様強くはないけれど

先ほどよりもレモンの爽やかさを強く感じる。

ビーフの風味や塩味もしっかりしていて、

食べ応えのある味。ザ・ジャンキー。

今までのメキシコのインスタントで一番美味しい。

見事にメキシコ人の好きな味。

chipotleの燻製風味が少しエスニックだけれど、

これは日本でも流行るのじゃないかしら。

 

とここでお腹いっぱいになってしまったので

マルちゃんはまた次回。

ホームページで調べたところカップヌードルにも

まだ日本でも人気のシーフード味や

他の付属ソース版があるようなので

またどこかで見つけたら買っておこうかな。

 

 

とまあ、たまにはこうして堕落もするのだけれど

基本的には良い食生活を送っているつもり。

翌日出社すると机にとっても素敵な贈り物が。

 

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上司の奥様がHUMBERTO LOBO通りのSORIANAで

 たまたま見つけたんだよと、おすそ分けを頂く。

実は先月くらいからずーっと

柿が食べたい食べたいと言って歩いており、

それを覚えていてくれたとのこと。

 

同僚たちにはなんだその大きなトマトは

と好奇の目で見られる中、

その優しさと、ひさびさに口にする柿の甘さに

心底嬉しくなってしまう。

ためしにメキシコ人にも上げてみたところ

形容しがたい味に首をひねりつつも、意外にも好評。

みんなその飛び切りの甘さにおどろいていたよう。

ジャムやメンブリージョナツメヤシの実が

すこーし似たような味とたとえられるかなぁ。

 

暑い・寒いばかりで

殆ど年中スーパーの品ぞろえが変わらないメキシコ。

そんな暮らしは確かに便利だけれど、

こうして一瞬で過ぎ去ってしまう季節を味わえると

一月づつがとても充実して過ごせるような

そんな気がする今日のモンテレイ

day 597: 天高いお陰で不眠症、冬。

どんよりと曇り空の雨の日もようやく止んで

今週末はなんとすがすがしい小春日和。

とても良い週末だった、洗濯物も沢山した。

家の掃除も衣替えも終わらせて、

ずっと出来なかったギターの弦も張り替えて、

朝晩の散歩もああ、気持ちが良かった。

新しい興味と、新しい友人にも出会った。

ひさしぶりの、完璧な週末。

 

と、思ったのだけれど

いつ以来だろうか、

あるいは生まれて初めてかしら、

日曜日、夜も更けて3時

お腹がいっぱいで眠れない。

 

というのも、

本日は同僚に付き合って夜になってから

Miguel Aleman通り沿いのPaseo La Feへお出かけ。

ついでにお夕飯も食べようかと入ったのは

HOLY COW!という新装開店のレストラン。

実は最近至る所で看板や

トレードマークの牛のオブジェを見かけるようなり

密かに気になっていたお店。

 

サイドメニューとサラダはあるけれど

どうやらメインはハンバーガー一本。

他のお店と差別化するとすれば、種類の多さかしら。

 

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具からソース、パンにパテと自在に選べ

このバリエーションの豊かさだけでわくわくする。

街角の小さなハンバーガー屋さんも美味しいけれど、

大体みんな味が似通っているんだもの。

 

飲み物はビールが実に豊富。

今回はアルコールは駄目だったのでと

こちらもずらりとメニューに並ぶシェイクを。

こちら側の大陸のヒトは本当にシェイクが好きで

ハンバーガー屋さんといえばシェイク(malteada)。

ベーコンシェイクなどかなり危なそうなものもあるけれど

今回選んだコーヒー味は甘すぎず

しっかりと香りが残っていて美味。

同僚の頼んだアイス味は、そのまま溶けたアイスかな。

 

サイドメニューはcurry burstを注文。

山盛りのポテトに大きなフランクフルト、

肉厚でパリッと焼けていて美味しい。

ケチャップは不思議と中華っぽい風味のあるもので

カレー粉も申し訳程度にしかかかっていなく

curry burstとしては期待にはこたえていないけれど

料理としては満足の美味しさ。

やっぱりDresdenのクリスマス市で食べた

本場のcurry burstの思い出は中々超えられない。

 

そしてメインは非常にお肉が食べたい気分だったので

シンプルにチーズバーガーかしらとも迷ったけれど

折角なので冒険、冒険。

特段目を引いたブルーチーズバーガー、

BLUCEY IN THE SKYをDIEZMILLO(サーロイン)と

3種類のパンからは白パンを注文。

Beatlesが好きな分名前で選んだ部分も少し。

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運ばれてきたと同時に牛肉の良い香り。

しっかり分厚いお肉にベーコン、玉ねぎ、

マッシュルームそれにふわふわのパン。

味付けはタルタルソースだけ。

脂っこさはないのにしっかり目のお肉も

びっくりするほどジューシーで、

なるほどこれが肉汁が滴り落ちるというやつか

と人生初体験をする。

そして何よりお肉が口に入ったとたんに

わっと広がるブルーチーズの香りがガツン。

チーズインハンバーグ、お肉の間にチーズの層。

真ん中はチーズの味が濃く、

端に行けばチーズが届いていないところも

味の緩急があってとても良い。

赤ワインが心底欲しい。

どっしり濃厚、これはビールじゃ相手できない。

 はー、美味しい。びっくり。

少し塩気が足りなくも感じたけれど、

その分主張の強い牛肉とチーズが楽しめた。

私の人生にはなかった、衝撃のバーガー。

これはランチじゃなくて夜の味だな。

 

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同僚が頼んだのは黒パンのTHE GREEN CHILE。

こちらはその名の通り唐辛子祭り。

上にもドンと白唐辛子が乗っていたけれど、

ワカモレがたっぷり入っている分辛味は殆どなく

 唐辛子の青臭さを楽しめるバーガーかも。

黒パンがしっかりとした風味があってとても美味しかったな。

 

以上五品で660ペソ、4000円くらい。

それぞれ100~150ペソくらいだったかな。

少なくも見えるけれど一品ずつが大きく、

尚且つシェイクで満腹。

 

 

とまあ、夜遅くにこれだけ満喫したので

そりゃあ胃もたれもするものよね。

 

 お陰で今朝は眠気に襲われて仕方がない。

自分の机につくなりすっぱい青りんごと

温かいカモミールティ、manzanilla

それからiTunesの音楽を爆音で流して

母から貰ったお気に入りのかんざしで

髪をすっきりいわゆる夜会巻きに上げて、

何とか自分を奮い立たせる。

 

この頃たて続いてやってきていた仕事のトラブルたちも

先週踏ん張った分解決したり、希望が見えてきたり

福音が届くたびに泣きそうになるくらいほっとする。

くたくただったけれど、頑張れて良かった。

 

ああ、ようやく今日も仕事が出来そう。

 

day 594: 変態と脱皮と老化と進化。

メキシコらしいもの、

メキシコらしくないもの、

この世のものをこのどちらかに分けていくとしたら、

陰気で幻惑的で、なんだか儚い霧というものは

実にメキシコらしくないもののひとつだと思う。

 

とは言えこの地球上の土地であるので

もちろん条件が揃えばメキシコでも霧は出る。

月曜日の仕事場COAHUILA州都SALTILLOは

中でも特に霧の町と形容してよいほど

寒波の訪れとともに隠れてしまう山上の小都市。

一時間の道のりで1000Mの標高を上がるほど

視界は狭まり寒さも厳しくなってくる。

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NUEVO LEON州も山では既に初雪が降ったので

防寒対策をしているつもりでも、やっぱり山は別格。

北メキシコの冬は厳しい。

 

例の如く気候の変わりやすいモンテレイ

日中でも9度の昨日までとは打って変わって

本日は12度でお目覚め、

最高気温は24度の晴天らしく

普段なら大気汚染で曇るはず景色が

代わりに蒸気で真っ白になる。

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そんなちょっとイメージと違うメキシコのお話。

 

反対にメキシコらしいことといえば、

先週末の三連休は待望のBUEN FIN。

本日22日のアメリカでの感謝祭の大安売り、

いわゆるBLACK FRIDAYに1週間先立って

革命記念日の連休にあわせて国中で開催される

メキシコ版の年に一度の大安売り。

 

街中に目印の赤いステッカーがそこここに張られ、

デパートからスーパーまでどこの駐車場も

車が溢れてたまらないほど。

私も今年は2日間参戦。

初日の土曜日にはお友達に連れ出してもらえたので

サンペドロのメキシコ民芸品店TIKALにて

木彫りのお盆と色ガラスのお猪口を。

メキシコのマーブル模様の色ガラス、

いつも欲しいと思っていたとても可愛い一品。

どちらも不思議とアジアテイストが感じられる。

 

またNUEVO SURではお気に入りの靴屋さん

FLEXIにて本皮のパンプスを5000円以下で購入。

このお店は高いヒールでもとにかく歩きやすく、

本皮の製品が普段からかなり安いので大のお勧め。

 

最終日、祝日の月曜日は休日出勤終わりに

会社のすぐそばにあるPASEO LA FEへ。

冬物衣類を15~25%オフでいくつか買い物。

中でも今期の流行りの蛇柄は良かった。

派手なのにエレガントさもあり素敵と

思い切って驚くくらい蛇柄のパンツも購入。

今まで動物柄なんて興味なかったのに。

昔より、もっと派手好みになってるのかしら。

これもメキシコらしい変化のひとつ?

 

今回は特にチェックをしなかったけれど

この期間には旅行やエステなどの契約も

普段より安く出来るらしいので、

来年はもっと作戦を練って待とうと画策中。

 

けれどまずは色々と散財をしてしまったので、

今週末はおとなしく家で生姜湯でも飲みながら

ヒカルの碁を全巻読みきりたい気分。

day 565: 映画『HALLOWEEN(2018)』

特にネタバレなし。

 

 

流行のものや人に勧められたものに対して

私はちっとも抵抗感がないどころか、

新しいもの見たさにほいほいと付いて行く。

大抵のものは知らないだけで

体験してみれば何か面白がれる部分があるから。

 

そんなわけで今回同僚から見よう見ようと

公開日からずっと誘われていたのは

HALLOWEENというまさにこの時期の映画。

もう四十年も前から断続的に発表されてきた

とても有名なホラーシリーズの最新作。

公開時期も、作中の舞台もハロウィーン

仮装マスクを被り町へ繰り出し関係者を殺して歩く

ブギーマンという殺人鬼対精神科医ルーミス。

二人の攻防が続くそんなスプラッタ映画の金字塔は

監督ジョン・カーペンター出世作だとも。

今回はその第一作の40年後の話を描く直接の続編。

 

しかし、しかしなぁ。

いくら名作だと、北米では一般教養だと思えども、

どんなに面白いからといわれようとも

スプラッタは、私向きではなかったと大反省。

 

そもそもからして、

暴力描写やグロテスクなものが苦手なのだった。

北野武監督のアウトレイジでさえ

いくつもの場面で耐え切れず目を覆っているような私は

その暴力を売りにしている映画を大画面で見せられて

もちろんまともに耐えられるはずもなく。

包丁が出てくる度に下を向き、横を向き。

 人が殴りつけられている音で気持ちが悪くなり

映画館で何度も何度も退席を考えたのは初めて。

痛みや恐怖を想像してしまっては

鬼気迫る緊迫感と恐怖に始終

胸を押さえつけられているような息苦しさを感じた。

 

ゆらゆらと不安定なメインテーマ、

ひたすら緊張感を強いてくる演出、

圧倒的に肉体的に強いブギーマンへの恐怖。

まるで自分がそこにいて、彼に追われているよう。

とにかく、ただただ

見つかれば死という分かりやすさ、

その痛々しさが恐ろしい。

 

そしてなにより 顔も見えず、声も発さず、

マスクの下でわずかに息を立てるだけの

マイケルの読み取れない思考と

目的に対する獣のような嗅覚と行動力。

その理不尽さにぞっとした。

 

今まではスプラッタもホラーも、

なんだか薄暗くて血みどろで悲鳴が聞こえて

どちらも同じような苦手なものと括っていたけれど

ホラーの方が私は断然耐えられる。

恐怖の種類がまったく違った。

痛みを想起される暴力への恐怖はもっと根源的なもの。

 

 

それにしてもこの映画のお陰で

不必要に政治的なことまで考えてしまった。

 

いくら精神病棟へ収監されているとはいえ

40年間もその復活におびえながら生きてきた

第一作目からのヒロインローリー。

犯罪の被害者にされてしまったことで

嫌がおうにも捩れてしまった彼女の人生を想像して、

死刑の賛否について少し考え直した。

 

元々私の死刑に対するスタンスはおそらく賛成派。

ただ正当な理由なく、あるいは過失でなく

他人へ重大な危害を加えた人物を国が殺すシステムに

違和感を感じたことはない、という程度の

しっかりと考えたことはないものだったけれど。

犯罪者の人権、被害者の人権、抑止力、

いろんな人が色々な方向からの意見を出し合い

喧々諤々しているのをまったく遠くから見ていた。

 

しかしこの映画を見、インターネットで

数人のシリアルキラーについての記事を読むに当たり

立ち居地としては同じでも、

その根拠が少し変わった気がする。

 

この世の中には善悪の区別見境なく

自分の他人に向ける暴力的な欲望を

コントロールできない人が一定数いると私は思う。

殺人を目的として殺人をする者、

何度も他人を傷つけても自分の利益や快楽の為

それをやめることの出来ないもの、

あるいは危害を与えたい特定の相手がいて

いつまでも虎視眈々とその機会を待っている者。

 

自分がそんな人々の被害者になったとして、

今の日本のいつかは出てこれてしまう短い刑期と

それすらも行い次第で短縮できてしまうシステム、

何より自然災害や人的災害、ミスなどで

いつ何時犯人がまた自分の前に現れるか分からない。

そんな状況では恐ろしくて恐ろしくて、

とても事件を乗り越えるどころではない。

日々もう一度襲われるシミュレーションをして

一日中まんじりともできなくって、

残りの何十年もの人生のほとんどを

どう身を守るか考えることに費やしてしまいそう。

それこそこの映画のローリーだ。

彼女はごりごりの攻撃型に転じていたけれど

結局は自分が殺されかけたというトラウマと

その元凶がまだ手の届く場所に生きている

という恐怖に支配されて、

沢山の手に入るはずだったものを失ってしまった。

ただでさえ辛い目にあって

それでも生きていかないといけない被害者に

それはひどい仕打ちだと思う。

 

そんな彼らにとっては、

加害者が死ぬ以外に

安心して生きていける方法はあるのだろうか。

 

あるいは自分がそんな加害者となったとしたら、

罪の意識、モラルが常人と違うのだったら、

あるいは分かっていても自分を止められないのならば、

それはパチンコ中毒やアルコール中毒

太ると分かっていても後一枚

クッキーとつまんでしまうことと

ちっとも変わりはない。

そんなの、出来ない間は我慢ができても

 チャンスが巡ってくればぶり返してしまう。

一種病気のようなもの。

けれど病人だからと許すことは出来ない。

治らない病気もあるのだから。

そんな場合にはもう殺される以外に

欲求を止める手立てはあるのだろうか。

 

というわけなので、

少数の人としての現代社会のモラルよりも

本人の野性が勝ってしまう一部のヒト為に

死刑制度はとっておかないといけないと思う。

 

逆に言えば私の考え方に則ると

たとえどんなに残虐極まりない行為をしても、

その標的が特定の人物であったり、

特定の反復しない理由に則ったものであり、

なおかつその目的が既に果たされ

その当人に再犯の可能性がない場合には

別にわざわざ殺す必要もないと思う。

その分無期懲役を本当の無期にし、

その間いかに彼らを有効活用するか

同じ非人道的な刑罰ならばそちらを考えた方が

もっとずっと社会貢献だと思う。

 

そうなるとその判断を担うだろう人々、

多分精神医学や心理学の先生などは

将来的には大きな負担がかかるだろうけれど。

 そういったことはどう緩和できるだろうか。

 

まあそんな感じ。

生まれて初めてスプラッタを見て

混乱している部分もまだあると思うので

死刑制度に関しては考えをもう少し研鑽したい。

 

それにしても怖いものが苦手なだけあって

きっと映画館で誰よりもホラーを満喫し、

人生で一番怖い思いをさせてもらったので、

やっぱりこのシリーズは名作なのだろうな

と思いました。

嫌いな人ほど味わえる皮肉。

胸が押しつぶされる様な恐怖を味わいたい人には

私の好みは置いておいて

ちっとも飽きないでずっと怖がれるので

張り切ってお勧めできるとても良い映画。

 

結論。

怪獣映画とスプラッタは

見るなら劇場で見たほうが面白い。

day 564: それはいわゆる総集編。

くもり、くもり、くもり。

空はすっかり真っ白。

ブログを更新しない間に誕生日を迎え、

あっちこっちへ旅行をし、

そしてついに2週間前、モンテレイには冬が来た。

 

地獄の様に蒸し暑いコンクリート盆地は

9月の後半から少しづつ心地の良い陽気に。

まだ涼しくはないけれど、冷房の要らない日が増えた。

しかしそんな楽園は長くは続かず、

10月10日頃に寒冷前線到来。

 

週末にかけて少し雨が降ったと思えば

夜の空気は雪の降る前日のように凍りつき、

あっという間に冬。本物の冬。

ああこれはまさしく冬将軍か、と

その猛進劇に白旗を上げて降参。

慌てて冬物と、暖房器具と、羽毛布団を引きづり出す。

タイル張りの家はそれでも寒い。

 

去年は12月ごろに漸く寒くなったのだから

今年の寒暖の変化は予想外。

今カシミヤのセーターを着ている私が

今月の9日にはキャミソール一枚で

大汗を描きながらピラミッドに登り

今なお真っ黒に焼けた肩から脱皮をしているだなんて

誰が想像できるだろうか。

 

とまあそんなこんなで天気もぐずつき

それはそれは寒い日が続いているので

大人しくbreaking badと宇宙兄弟(アニメ)を見て

乗り切るのが得策と思う。

 

有名な麻薬ドラマBREAKING BADは

メキシコ西側国境地帯のNEW MEXICO州

ALBERQUERQUEが主な舞台。

国境EL PASOまで車で3時間ほどの町なので

生活や雰囲気、人に食べ物は北メキシコとほぼ同じ。

そもそも地名なども殆どスペイン語な上

スペイン語話者も多く出てくるので、

とても親近感のわく作品。

まだシーズン2なのでこれからが楽しみ。

 

宇宙兄弟テキサス州ヒューストンにある

国際宇宙センターNASAが主な舞台のひとつ。

連載当初にも途中まで読んで好きだったシリーズだけれど

こうして住環境が近くなってから見返すと

やはりよりずっと面白い。

さそりが出たり蛇が出たり、

サボテンしかない大地で干からびながら歩く気持ちも

ホットドッグばかり食べる人々も、

20秒しか美味しくないガムにも心当たりがある。

アニメも途中までしかないので、原作をまた読もうと思う。

そして近いうちにヒューストンへ見学へ行きたいし、

死ぬ前に一度はロケットの打ち上げを見に

フロリダまで行ってみたい。

 

とまあ、砂漠ばかりで何もないように思える

カウボーイの土地北部メキシコに南部アメリカ。

けれど実際に暮らしてみればそこには

見たことのない沢山の動植物がいて、

日本では体験できないような生活がある。

 

だなんて、

チワワ出張で謎の蜘蛛に体中を噛まれ

文字通り風船のような手だとか、

膿の止まらない腕だとか

手のひら大の熱いしこりのお陰で

注射を2本打つまでに追い込まれた私が語るのだから

過酷で危険で生活はやっぱり厳しいけれど

想像の何倍もダイナミックな

それが魅惑の北メキシコ国境地帯。

 

 

day 502: 銀だら食べたい地獄

今回はずっとアニメの話。

 

近頃眠たくって仕様がない。

仕事が暇だからなのか、

うだる暑さで眠りが浅くなっているからか

あるいは漸く始めたウォーキングで体が疲れているのか

仕事中にうとうととして仕方がない。

 

つまりは出勤してから退勤するまで

仕事もせず、ブログを書く気力もなく

ぼっとしながらインターネットで

新しいレシピを漁るような一週間。

繁忙期の忙しさを考えたらトントンなので

仕事がない時期にはとことんだらけるつもりで

罪悪感などは微塵も感じていないけれど、

いかんせん何もしないというのは飽きる。

というわけでアニメを見るのである。

 

今期は面白いなぁとおもう。

1期を見ていた影響で

シュタインズゲート・ゼロ』を見る・

前シリーズがとっても綺麗に終わったので

今更続ける必要もないとは思うけれど、

前回敵側だった人々が味方側にいる今の展開は

分かっていてもやっぱり熱いよなぁ。

しかし一癖ある登場人物たちのコミカルな日常と

わくわくするひと夏の自由研究といった雰囲気が

後半一転して暗く悩ましいシリアスに転落する

このベタだけれど見事にひきつける展開は

はじめから重さを伴った今回のシリーズでは出来ず。

前回のような傑作にここから持っていけるのなぁ。

原作のゲームはやったことがないので

とりあえず最終回まで見てみるつもり。

 

あとは原作が好きな『ハネばど!』を視聴。

絵柄やキャラクターの動き、話し方は愛らしいのに

ちっとも可愛くないスポコンアニメ。

スポーツマンシップすら一部にしかない。

格好良いし、動きがとても良い。

こんなクオリティはなかなか保てないだろうと

宣伝を見ていたころは思っていたけれど

8話時点でまだまだとてもよく動く。

登場人物たちの汚い欲とプライド、弱さなど

他人のマイナスな感情のむき出しに癒される。

体育館の音を聞くことで学生時代が思い出されるのも

見ていて楽しいと思える部分。

 

ついでにハネばとに感化され何故か思い出した

BLACK LAGOON』も3シリーズ通して

何年か振りの再視聴。

去年は映画『この世界の片隅に』が流行り

片淵須直監督の名前を聞く度に見よう見ようと思い

一年ぶりに漸く重い腰をあげる。

タイの架空の港湾都市を舞台に

世界中のマフィアや後ろ暗い人々が暴れる

なんだかとても印象に残っていたアニメ。

ちっとも内容は覚えていなかったので

爽快アクションだったかしらと 軽い気持ちでいたら

非常にくらーく、おもーく、血みどろで

陰惨で凄惨ないやーな感じの作品。

とってもはまりました。

ひさびさに痺れる。

 

マフィア怖いし、ギャングも怖いし、

偽札の甲斐で登場したヌエボラレド・カルテル

のモデルは恐らく今のカルテル・デル・ゴルフォ。

(万が一の為スペイン語で名前を書きたくない)

本拠地のひとつのヌエボラレドは、

我が家の目の前の国道を2時間北上すれば到着、

とってもご近所さんの実在するマフィア。

作品の中では大したことなく書かれていたけれど

実際にはかなり勢力の大きな派閥のひとつ。

 

今までモンテレイでは悪い人々の加害を

直接的に見ることがなかったので

自分のおかれている状況の危うさを

ちっとも実感してこなかったけれど、

このアニメに出てくる非常に理不尽な

暴力や人間関係と遠からぬことが

生活圏内で行われているんだなと想像したら、

なんだか非常に薄ら寒い様な気持ちに。

マフィアのいる国でマフィアアニメは

心の底から楽しんでは見れないわね。

 

とはいえ作品自体は非常に面白いので、

バラライカ見たさにテレビシリーズを、

エダ見たさにOVAをリピートする。

 原作の漫画も未だにゆっくりと連載中なので

また生涯の楽しみが出来たと喜ぶ。

 

 

さて、お弁当に作った

CHICHARRON EN SALSA VERDEが

メキシコ人にもほめられ嬉しかったので、

近いうちにレシピをあげたいと思う。